あしたまにあーな

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篤姫 第7回「父の涙」

2008年2月 17日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ 11 Comments →

とうとう於一が今和泉島津家から旅立つときが来ます。

前回、菊本が自害した理由がここにきてようやくわかります。菊本は自分が身分の低い生まれであること、そのような自分が島津本家の娘となる人の乳母であったという事実は、自分には恐れ多い。それゆえ、自分が自害することで存在自体を消し去ろうという意図があったのです。

於一にとって菊本はかけがえのない親のような存在。それがいなくなったわけですから、ダメージはでかいですね。でも、そのダメージは今回の終盤ではすでに消し去っていました。自分の力に変えられる於一を改めて強いと感じます。

最後の日、母から言われた言葉です。

「どんな人の声にも虚心に耳を傾け、その人のみになって考えてあげる。それでも迷ったら考えるのをやめ感じるがままに動くこと。」

この言葉、そして菊本の「女の道」。それが於一の基礎となっていくんだと思います。

父親である長塚京三の演技が今回は、うますぎました。素直になれずに最後まで言いたいことを言えないもどかしい感じをうまく表現していましたね。娘を持つ父親はこんな気分になるんでしょうか。自分は息子ですが、将来どのような気持ちになるのかいてもたっても居られなくなります。

父親だけでなく、尚五郎、西郷、大久保も、於一のことを遠い存在となってしまうような、そんな寂しい気持ちになってしまいました。尚五郎の苦しさも伝わってきて、思わず涙してしまいました。

前半の山場となった今回。これまでで最高の涙を流した回でした。

於一は、今和泉の人から島津の家へ女の一本道を進んでいきます。

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篤姫 第6回「女の道」

2008年2月 10日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ 9 Comments →

島津本家の養女になるという話を受けて、様々な人の心に影響を与えていく姿を描いています。

まず肝付尚五郎ですが、自分が心を寄せていた於一が手の届かないところへいってしまうことから、黙って自分の中だけで於一への想いを消火していこうとします。ジョン万次郎にも相談しますが、彼はやはり欧米を知っているだけあって積極的に自分の気持ちを伝える派らしいのですが、自分も尚五郎と同様に黙っていると思います。相手に余計な気遣いをされると余計つらいですよね。

次に影響を与えたのが菊本ですが、於一がお城の斉彬になぜ自分なのか聞きに行くと言ったときに言った言葉が印象的です。

「女の道は一本道です。運命に背き途中で引き返すのは恥にございます。流れに身を任せてあるがままに生きなければなりません」

徐々に様子がおかしくなっていく菊本。おそらく彼女の中で於一を島津本家にいかせたことで、自分の役目は終わったと思ったのでしょうか。それにしても自害するとは、思ってもいませんでした。これから於一が大きくなっていく姿を一番面倒を見た菊本が見れないのはあんまりな気がします。

於一の心のなかで菊本は、ずっと生き続けると思います。印象的だったのは、於一と尚五郎の囲碁勝負中にお茶を持ってきて、即座に於一に「お茶のおかわりじゃ、菊本」と言われたときの顔と、於一が斉彬に始めて会うときに着ていく服を選んでいて、周りに勝ったとはしゃいでいた姿です。

今回、菊本を演じていた佐々木すみ江さんの演技に引き込まれてしまいました。少しおどおどしながらも、於一のことをひたすら思う菊本をうまく演じていました。今日、初めから妙に菊本の場面が多い気がしたのですが、結末が結末だけに、もうみれないのはなんか寂しいですね。

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篤姫 第5回「日本一の男」

2008年2月 03日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ 10 Comments →

今回から少しずつ於一の周りの状況が動いていきます。

於一はこの当時としては、かなり飛び抜けた娘であったんだと思いますが、それが予想以上に男達のハートを射貫いたんですね。今回於一に告白するのは、右近、尚五郎、そして斉彬の3人。

やはり、右近の策略的な態度は見ている自分でもなんか嫌な感じがするし、敵対する勢力との結婚というのは親としてはOKを出せません。当然の結果といえるでしょう。

父の忠剛としては、一体どうしたらいいのか分からないと思いますが、尚五郎の熱い気持ちに根負けし、OKを出してしまいます。男と男の約束といって固くここに縁談が決まるものと思っていました。

ところがやはり権力には負けてしまうんでしょうかね。次回の予告で尚五郎はふられたような様子。

島津本家の養女として迎え入れたいという斉彬の申し出は、日本一の男と結婚したいという於一の気持ちとマッチするんでしょうね。この時代の女性はきっと自分がこうしたいという気持ちよりもお家や地位、名誉、政略といった自分とは関係ないところで自分の身の振る舞い方が決まってくるんでしょうが、そんななかにあって於一は自分の進みたい道を進んでいけるような気がします。

ここにきて、ようやく於一の身辺が動き出して、大きな流れに乗っていく様な気がします。今日はその第1歩となる記念すべき話なのかもしれません。