篤姫 第10回「御台所への決心」
全然関係ないのですが、この大河ドラマってすごく人気があるみたいですね。常に視聴率が20%を超えていて、今まで大河ドラマを見ることのなかった女性層を獲得しているそうです。その理由は大河ドラマらしくないこと、宮崎あおいの演技がすごくうまいこともあるんだそうです。
今回は、とうとう斉彬が篤姫に江戸の御台所へ行くようお願いすることになります。始めはそのことに動揺し、鶴丸城を脱走しようと試みたりしますが、斉彬と囲碁を打つうちに斉彬の真の心を感じ、御台所になることを決心します。
篤姫は、この場面からも感じられるように聡明な頭脳を持っていることが分かります。囲碁を打っている間に相手の心の乱れを探り、相手に嘘偽りがないことを悟るなんていうことは普通の人では絶対にできないことですもんね。やはり後に大物になる器を持っていたということでしょうか。
斉彬は篤姫を御台所に据えることで、薩摩藩という外様大名から日本を変えていこうと考えていたのでした。すでに日本がペリー来航という危機に瀕している状況下において、体裁を考えている余裕がない時代だからこその政略だと思います。
全てを受け入れ、自分の意志で江戸に行くことに同意した篤姫は、広川に将軍家に関する書物を全て持ってこいと、またひとつ成長していきます。自分の意志を持って動くと人間は強いですね。これまで母上に会いたいと言っていた19歳の少女が、精神的に大人の女性になっていく姿を今日、また目撃することができました。
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (2007/12/20) 宮尾 登美子、田渕 久美子 他 |