あしたまにあーな

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売った恩は忘れる仕事術

2010年3月 16日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

ビジネスの世界は、ドライな部分もありますが一方で人間関係を大切にする面も非常に多くあります。人間関係ができているがゆえに通常であれば受けてくれないような仕事でも「仕方がないからやってあげる」という風にプラスに働くことも非常に多いのです。

そんな人間関係はほんの些細な恩のやりとりによって生まれます。通常ではあまりやりとりをしない相手から仕事を頼まれた時に、「そう言えば昔、あいつには色々やってもらったから少し無理をしてでもやってあげようか」となります。誰かに親切にしてもらったことは相手は心の片隅に覚えているものなのです。

では、反対に恩を売った方はどうでしょうか。自分が相手のために何かをしてあげたときに、その相手に恩を売ったといつまでも覚えておくべきでしょうか。これに関しては中国の古典の処世訓集「菜根譚」に次のようなことが紹介されています。

「恩仇のともにほろぼすにしかず(不若恩仇之倶泯)」

これは、「恩と恨みはなかったことにするのがよい」という風に訳すことができるそうなのですが、自分が売ったつもりの恩は、恩着せがましく覚えていないで忘れなさい、と考えることができるといいます。つまり中国の先人も売った恩についていつまでも考えることを戒めているのです。

恩を売ったほんの一瞬、そんな自分を褒めてあげ気持ちよく次の仕事へ向かっていくというその場限りの充実感を得ることができればそれで十分ではないでしょうか。いつかは自分も回り回って誰かに恩恵を得ることになるのですから結局は相殺されるのです。そう考えると、相手に対して誠実にやれることをやってあげるという気持ちで仕事をすることによって、自分は将来多くの人に助けられながらいい仕事をすることができるのではないでしょうか。

【参考】日経ビジネスAssocie Online
http://www.nikkeibp.co.jp/article/nba/20100315/215810/

理想のパートナーと引き寄せの法則 幸せな人間関係とセクシュアリティをもたらす「ヴォルテックス」

モスバーガーの独自戦略

2010年3月 14日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

トクするクーポン券がメールで送られてくるとついついいってしまうマクドナルドですが、今アメリカの各都市を冠にしたバーガーが大流行しています。期間限定ということもありその珍しさから多くの人が一度は食べたのではないでしょうか。値段は他の商品と比較するとやや高めで高級感を打ち出していますが、他のバーガー類は薄利多売を基本としています。

そんなマクドナルドとは対照的なのがモスバーガーではないでしょうか。どの駅前にもあるマクドナルドとは異なり、駅前から少し離れた場所や大都市から外れた場所によくお店を見つけます。ちなみにモスバーガーの「MOS」は「Mountain(山)」「Ocean(海)」「Sun(太陽)」を意味しているといいます。名前にふさわしく食材には徹底的にこだわりを持っているという印象が消費者に定着しているのではないでしょうか。これは巨大なライバルであるマクドナルドとは徹底的に差別化を図った結果もたらされたものだといえると思います。そこでマクドナルドを比較対象としてモスバーガーはどのような戦略をとっているのかについて見ていきたいと思います。

◆出店場所
マクドナルドが日本に進出したのは1971年で東京・銀座に第一号店を開店しています。それに対してモスバーガーは1972年に東京・成増に一号店を開店しています。銀座と成増とでは地価も全く異なるのですが、これだけではなくモスバーガーは当初から駅から少し離れた不便なところに出店する戦略をとっています。この理由として、競合するマクドナルドが少ないということもあると思いますが、出店費用を抑えるためと言われています。

◆TV CM
マクドナルドが派手なピエロを利用してCMを売っていたのに対して、モスバーガーのCMをぱっと思い出せる人は早々いないでしょう。街の中で広告を見かけることすらあまりないのは、モスバーガーのある方針に基づいているためだったのです。それは、「店舗自体をメディアに」という方針で、CMに充てる費用をお店のPOPや看板に充てていたのです。お店の前には野菜の産地やメニューが黒板に手書きで書かれていてついついオシャレさに目がいってしまい入店するということがあると思います。

◆品質のこだわりに勝負
モスバーガーのイメージとして、注文から出てくるまで時間が掛かるという印象を持っている人もいると思います。自分もそうなのですが最近フレッシュネスバーガーを始めとしてこのようなお店が増えてきたような気がします。しかも1品あたりの値段が少々高めに設定されています。それでも納得できるだけの味を楽しむことができることから順調に店舗数を伸ばしているのです。

ちなみにポテトを例に考えてみます。マクドナルドのポテトは牛脂と菜種油を利用したショートニングというものを利用しています。これによって時間が経っても比較的しなっとせずに食べることができる利点がある一方で、ショートニングに含まれるトランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増加させ、善玉コレステロールを減少させる働きがあることが分かっています。その結果、過度の摂取によって心臓病発症のリスクが増大する可能性があると指摘されてます。

それに対して、モスバーガーではパーム油と菜種油からなる植物油脂100%の油に、ビタミンEとオレイン酸を配合した栄養機能食品の油を使っているといいます。

通常食べる程度であればあまり気にしなくてもいいとは思いますが、その他野菜の産地などに関するこだわりを考えると、食品の安心という観点ではモスバーガーの方に軍配が上がるのではないでしょうか。

これはほんの一例だと思いますが、消費者が求めるのはおいしさと共に安さ、そして安心なのです。安心は、企業としての安心やこれまでの実績なども影響することから、マクドナルドが今もなお売れていることから考えても一定レベル以上はあるのでしょう。消費者がどの方向に強い思いを持つかによって行く先をかえているのです。同じハンバーガー界にあるこの二つが、今後どのように切磋琢磨し合いながらおいしく、安く、安全な食事を提供していくのか静観したいと思います。

【参考】シゴトの計画
http://4510plan.jp/360/newscolumn/16526/index.html

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セミナーで参加者から発言を引き出す心理テクニック

2010年3月 10日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

最近、ビジネスセミナーの雰囲気も徐々に変わりつつあります。以前であれば90分程度の講義時間が終わり最後に質疑応答という形式が圧倒的であったのに対して、最近では講師と参加者が交互にインタラクションをとりながら講義がすすめられる参加型のセミナーが増えつつあります。時にはグループワークなどを織り交ぜながら全体としては一方的な講義形式よりも「身についたな」とより実感することができます。

そのような参加型のセミナーですが、難しいのが「いかに参加者に発言させるか」ということ。せっかく参加型とうたっても、参加者が場の雰囲気にのまれてしまい当たり障りのない発言に終始してしまっては、セミナー全体の雰囲気も悪くなってしまいます。そうならないために、プロの講師は参加型のセミナーを開く際にあとテクニックを持っているといいます。この参加者から発言を引き出すことができるというすばらしいテクニックを、シンメトリー・ジャパン代表の木田知廣さんのアドバイスをもとに見てみたいと思います。

まずキモは「とにかく口を開かせて、何でもいいからしゃべってもらう」というもの。非常に簡単ではありますが、これを「どこで」「どのように」話してもらうかにカギが隠されています。

◆「どこで」:Where
参加者に話をするような場を設けるタイミングはセミナーの冒頭にあります。これは、冒頭から一方的に話し始めてしまうと参加者は「聞くモード」に入ってしまい、後で何か話をしてもらおうとしても心理的な障壁が高くなってしまうのです。

なので冒頭に参加者同士で話をしてもらう時間をとります。これを「アイスブレイク」といい、見知らぬ参加者同士の心理的距離を近づかせ仲間意識を共有する効果を持っています。多くは、まず1対1で自己紹介から始め簡単なワークへとすすむパターンになります。この際のポイントは必ず1対1という構図にすること。1対全員だと始めから心理的なプレッシャーを与えるだけで場の冷たい雰囲気を打破することはできません。

◆「どのように」:How
さらに、アイスブレイクの時には指示する内容も重要になってきます。具体的には
参加者の動作を1つ1つ言葉に出して指示するのです。以下に「逆さ後出しじゃんけん」というアイスブレイクをする際の冒頭の指示例を示します。

 「では、ペンを置いてこちらを見てください」

 「隣の人とペアを作ってください」

 「2人で話し合って、先攻と後攻を決めて下さい」

 「はい、先攻の人は手を挙げてください」

参加者はあまり意識せずに、講師の指示に従っていくと思います。これが実はすごく重要なのです。一度講師のいうことに従うモードに入った参加者は、それを講義中ずっと継続するのです。これを「コミットメント」といいます。これを利用することによって少し複雑な「どう思いますか?」といった質問に対してもスムーズに反応してもらえ、答えを導くことが出来るようになるといいます。

このふたつの方法は、プレゼンテーションの中でも応用することができ、自分の考えを理解してもらう一助となるはずです。参加者にとっても時間中、色々とケーススタディを自分の頭で考え、それが正しいのかを確認しながらすすめることができれば理解力も飛躍的に高まることから、双方にメリットがあるといえるでしょう。同様に講師の立場でも、参加者との関係の中から新たな気づきも生まれやすくなり、より充実した時間を過ごすことが出来るようになるメリットもあります。高いお金を払って何かを得るために参加するのですから、効果の高いものに双方ができたらいいですね。

【参考】Business Media 誠
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1003/05/news008.html

アイスブレイク入門 アイスブレイク入門
(2009/03/17)
今村 光章

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