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桜の開花予想を競う理由

2010年3月 07日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

毎年この時期になると話題になるのが桜前線の北上に伴う桜の開花予想時期ではないでしょうか。この予想が発表されるようになると本格的に春を迎えたようななんだか嬉しい気持ちになります。この桜の開花予想はこれまで気象庁、ウェザーニュース社、日本気象協会が公表し、それぞれ微妙に予想が違いながらも競ってきました。ところが2010年から気象庁は民間の予想が安定してきたとして桜の開花予想の発表をやめ、新たに参入したウェザーマップを含め民間の3つに任せることになったのです。

ウェザーマップの桜開花予想の方法は気象庁が長く観察し過去のデータもたくさんある約60ヶ所の桜の標本を利用して開花、満開の日を予測しています。日本気象協会は、同様に約90ヶ所の標本を利用していています。ウェザーニュースは東京・上野公園を含む全国約660の桜の名所でつぼみの状態などを調べて開花、五分咲き、満開、桜吹雪を予想しています。

ここまで民間が桜の開花予想について競い合っているのはなぜでしょうか。思いつくのは花見を企画する旅行会社にそのデータを売るためではないかということdすが、大手の旅行会社では半年も前から旅行計画を決定するため、このようにピンポイントのデータは活用できないとのこと。つまり桜の開花予想データ自体が直接売れる訳ではないのです。

では、桜の開花予想をしている理由は何なのか謎は深まりますが、ウェザーマップの方によると、農業からの受注増が目的だそうです。桜前線の予想はリンゴの開花予測などに利用できる可能性があったり、日照時間や降水量などの予報が農業関係者を相手にしたビジネスになるといいます。また桜開花予想の精度を上げることによって技術の高さを外部に示す絶好の機会とあってしのぎをけずっているのです。

このような気象予報ビジネスは300億円ともいわれ、今後も様々な側面で拡大する可能性を秘めています。天候や気象状況によって売り上げや施策が大きく異なってくるので、予報を利用する側としてもその精度が高いところから情報を入手したいと思うでしょう。そんな思惑が桜開花予報にはあったのです。

自分たちとしては、花見会の日程を決めるのに重要なデータでもあることから、競い合ってお互いに精度を高めていってもらえれば嬉しい限りです。そして当日はそんな幹事の苦労も忘れてみんなで楽しむんですよね。

【参考】日本経済新聞 2010/03/07


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コピー用紙の無料サービス拡大中

2010年3月 06日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

景気が一向に上向かないご時世にあって、拡大し続けているのが無料をうたったビジネスです。これまで当然のように支払っていたものが無料で手に入る。その裏には広告モデルが隠されています。例えば、インターネットの世界ではGoogleがそのモデルを使って世界的に巨大勢力として成長しました。身近な文房具でもルーズリーフに広告を載せることによって無料で提供するサービスなどが人気を呼んでいます。

このような経費削減の流れが今もっとも激しいのが企業の中で、場合によっては文房具を再利用し新しいものの購入をなるべく控えることによって経費を削減しようと努力している会社も存在します。そんな企業と無料ビジネスがうまく融合したモデルとして今回紹介する無料コピー用紙が挙げられると思います。コピー用紙の裏面に広告を付ける代わりに、無料でコピー用紙を受け取ることができるのです。この無料オフィスADペーパー「とくぺぱ」は、2009年5月にコピー機の販売やレンタルを手がけている「シャープドキュメント21ヨシダ」が始めました。

まず、コピー用紙を受け取りたい企業はネットで登録するだけで毎月1回とくぺぱが配送されてきます。何枚でも入手することが出来る訳ではなく、上限が定められていて社内で通常利用している紙の10%程度で。1セット400枚入りで8種類の広告があるのですが広告量が少ない場合には受け取れる量が減るということで広告の効果によって得られる紙も変動するという広告モデルの王道をここでも見ることができます。

このとくぺぱが企業に浸透し始めたのは、この企業の置かれる状況が一因でした。不況のあおりを受けてコピー機の販売やレンタルに関する営業が厳しくなり、最近では企業の担当者にコンタクトをとるだけでもセキュリティ的に厳しくなっていることから難しくなっていました。そこで、この受付を突破するために商売道具であったコピー機を利用すること、つまりコピー用紙に目を付けたのです。このご時世もあって会員数は当初の500社から4800社にまで拡大し今もその傾向は上向きだといいます。ここまで増えてくると、広告効果の高いセグメント向けに広告を絞って配布したり、募集したりすることが出来るようになるので、相乗効果をもたらすことができます。

コピー用紙は、きちんとした書類であれば真っ白い紙を利用しないといけませんが、担当内での検討資料や自分で読むだけためのものであれば、このような広告用紙でも全く差し支えないでしょう。自分もどうしてもディスプレイ上で読むよりは紙で印刷して読んだ方がいい場合もあるので紙に打ち出していますが、そんなときは印刷機能で両面印刷にしてさらに1枚に何ページも印刷できるようにします。

今後、無料で利用できる量が増え、協賛する会社が増えてくれば一気に広まって当たり前のように使われる時が来るかもしれません。とくぺぱも使用後は再利用することができれば循環型のリサイクルモデルができあがり、環境的にもプラスになるでしょう。身近にあるお金を払っているもののなかでできる無料ビジネスはまだまだたくさんあるかもしれません。

【参考】J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2010/03/06061230.html

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脳科学理論に見る集中力を増す3つの方法

2010年2月 14日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

日本大学総合科学研究科の林成之教授は、水泳の北島康介選手が北京で金メダルを取るため精神的な教えを行なったひとりとして有名です。あらゆるスポーツ、そしてスポーツに関わらず仕事の世界でもメンタル面は非常に重要であり、いくら実力があってもそれを引き出すことができなければ、外からは実力がないものと見なされてしまいます。そんな専門家である林先生は、ここぞという時の集中力を高めるために日頃から3つのことを強く意識して実行するように勧めています。それを意識することによって、自分が今まで為し得なかった高いレベルの達成を得ることも可能だというのです。そこで今回は林先生の言葉をもとに、脳科学理論の観点からどのように集中力を増すことができるのかについて考えてみたいと思います。

◆ゴールを決めない
人間には自己報酬神経群というものがあるそうです。ここは「自分へのごほうび」をモチベーションに働く部位で、この部位が活発に働かないと脳は活性化しない重要な部分になります。注意すべき点として脳の世界ではご褒美をもらえたという結果によって神経が動くのではなく、ご褒美をGETできそうだと期待することによって神経が動いてしまうのです。この自己報酬神経群が働くことによって脳の機能は低下してしまうと林先生はいいます。そこで、ゴールをもっと実際とは遠くに設定するといいでしょう。これによって、自己報酬神経群を活性化することなく目的を達成することができるのです。

◆コツコツやらない
これもインパクトのでかい言葉ですが、「コツコツやって何が悪い」と感じる人も多いでしょう。ここにも林先生の思いがけない考えが詰まっています。

脳には「自分を守りたい」という自己保存本能があります。これは根源的な脳の3つの本能である「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」のうち、「生きたい」という本能からくるものになります。コツコツ努力するというのは一歩一歩着実に努力しようということで、この言葉の背後には「失敗しないよう慎重に事を運ぼう」という意識が隠れています。失敗してしまうと自分が守れなくなってしまうので失敗したくないのです。人間としては当たり前の感情でしょう。

しかし、この「失敗するかもしれない」という否定語はこの自己保存本能に過剰反応を起こさせて、脳の働きにブレーキをかけてしまうことから、コツコツやるという人は、自分が現在持っている以上の力を発揮することが難しいというのが林先生の考えです。逆にとても到達できそうにない目的に向かって一気にかけ上がろうと考えると、脳は信じられないほど高いパフォーマンスを示してくれるのです。アスリートは会見でも「まだまだ課題がある、努力が足らない」というのはこの考えを徹底しているからともいえます。

◆結果を求めない
脳は先に紹介した脳の3つの本能に逆らって行動しようとすると極端にパフォーマンスが落ちるといいます。「敵」や「結果」にこだわることによって3つめの本能である「仲間になりたい」という本能と逆の「敵に勝つ」という考え方になってしまいその結果、自分の目標を達成することが出来なくなってしまうのです。このように人間は結果を求めると、持てる能力を十分に発揮することができなくなってしまうのです。敵も自分の目標を達成するための道具でしかなく仲間なんだと思い、目標を達成するためにはそこに行き着く方法にこだわるのです。

こうして結果を求めず、そこに行き着く方法を損得勘定抜きに全力で取り組むことによって人間は信じられないほどの集中力を発揮すると林先生はアドバイスしています。

北島選手に限らず、プロ野球選手、陸上競技の選手、スキー選手など多くのアスリートがここぞという集中力を発揮するために努力していることは、高い目標を掲げ、そこに行き着く方法を着実にこなしていく姿に他ならないのです。自分たちの目標達成にも多くの場面で応用することができる考え方なのではないでしょうか。

【参考】PRESIDENT 2010年2.1号

起業家大学ベストセラーズチャンネルシリーズCD ビジネスに生かす勝負脳編 vol.1~vol.4セット 起業家大学ベストセラーズチャンネルシリーズCD ビジネスに生かす勝負脳編 vol.1~vol.4セット
(2009/12/01)
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