軍師官兵衛 第15回「播磨分断」
見終わった後に残ったのは何とも空しい気持ちでした。戦国の世の中では当たり前である血縁関係同士の争いなのですが、今回も同じような状況になってしまったのが何とも残念でなりません。しかも櫛橋左京進の言い分も少しだけ分かるだけに、何とか上手く解決する方法はないものなのだろうかと思ってしまいます。
例えば、秀吉が開いた評定で初めから策略だったとはいえ、秀吉に最終的には自分に従ってもらうというもはや家臣扱いされてしまっては、播磨の武将たちも良い気持ちにはならないでしょう。さらに、その手前で荒木村重が抱いていた信長への恐怖心。信長が望む結果を導くことが出来なければひどい仕打ちをされてしまうという極度の緊張状態が、なかばぬるま湯の中でやって来た武将たちにとっていい状況なのかも難しいところでしょう。
そういった様々な状況の中で別所や櫛橋左京進は毛利に寝返ることを選択します。毛利家に対して直接関係性はないものの、きっと毛利家であればひどい仕打ちはせずに、自分たちをきちんと扱ってくれるという思いからそうさせたのだと思います。
結果は歴史の中ではっきりしていますが、この当時の状況においてはぎりぎりの選択だったのでしょう。問題は御着にいる小寺。物語の中では官兵衛に任せると言っていたのですが、それもお方様がいる間であることも今回分かってしまいましたので、亡くなればきっと状況は変わるはず。
そんなころころと変わる状況の中で官兵衛がどのように振る舞っていくのか、次回も楽しみにしたいと思います。
◆官兵衛紀行◆
兵庫県加古川市
- 称名寺(しょうみょうじ)
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