子供や部下が動く魔法の言葉
自分が子供の頃、親から言われて嫌だった言葉のひとつに「勉強しなさい」があります。「分かってるよ」と言いつつもなかなか動こうとしない自分に親はさぞかしいらだちを感じたことでしょう。時は経ち、自分たちが親になり、同じように子供に対して同じ言葉をかけたら、きっと同じことになるでしょう。まだ勉強が嫌になるような歳ではありませんが、その時に自分たちはどういう言葉をかけてあげたらいいのでしょうか。
それに対して、コピーライターの佐々木圭一さんのアドバイスによると、勉強嫌いの子どもに勉強させるときに、やりたいと思わせるよう伝えればいいといいます。子どもが勉強をしてしまう、魔法のコトバ、それが 「いっしょに勉強しよう」です。
リビングルームなどで子供が勉強をしている間、自分は好きな本を読んだり資格試験の勉強をしたりして、真剣に一緒に時を過ごすのです。人は本能的に、誰かといっしょに何かをやりたいという欲求を持っており、それを上手く利用することによって、同じ言葉でも最大限の効果を発揮させることができるのです。
これは、職場環境においても言えることだと思います。部下に対して何かをお願いしなければならないとき。上から目線で「やっといて」というのは、反発心を同時に生んでしまいます。それに対して「一緒にやってみようか」といって、自分も手伝ったり、一緒の時間に別なことを同じ環境下でやってみることによって、受け入れられやすくなるのではないでしょうか。
言葉というものは、簡単なようでいて本当に難しいアイテムです。言い方やニュアンスで効果はまるっきり変わってきてしまうことを自分たちは常日頃人からの言動で知っているはずなのに、自分が話す際にはあまり考えずに話してしまいます。相手からこうされたら自分なら自然にやってしまうな、という言動を意識して見つけてみるのも面白いかもしれません。
【参考】ダイヤモンド・オンライン http://diamond.jp/articles/-/33751
伝え方が9割 (2013/03/11) 佐々木 圭一 |
◆関連する記事◆