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江 -姫たちの戦国- 第6回「光秀の天下」

2011/02/13 Category: 2011年_江

信長が亡くなったあと、命がけで伊勢に向かっていた家康と江は、野武士たちに襲われながらも何とか伊勢に到着することに成功します。途中、家康と野宿をしながら色々とかたりあう姿から、いずれはこの二人は縁があるのだろうなというフラグを感じずにはいられませんでした。北大路欣也のように武士もののドラマになじんでいる人は、本当に見ていて安心します。

そして今回のメインでもある明智光秀ですが、信長を討って天下人になったにもかかわらず、なぜか死相が出ているというかこれからがんがんいくぞという雰囲気がありません。本当にそういう人だったのかどうかわかりませんが、結果ありきの演出に見えて仕方ありませんでした。おそらく彼としても色々と感じるものがあり、自分で信長とは違う天下を作っていこうという思いはあったはず。それを感じさせずに終わってしまうのはなんだかもったいない気がします。

その光秀の思いをなんとか表に出そうとしたのが江でした。ドラマの主人公が江なので、こういう演出になるのは仕方ないのですが、あまりにも江に依存しすぎているような気がします。信長の最期に影響を与えたのも江でしたし、光秀から考えを聞き出すのも江でした。さらに光秀が最期に思い描く人も江。ここまで連続すると、これから亡くなっていく歴史上の人物である秀吉などの最期も江と関連させるのだろうなという創造が容易にできるでしょう。

光秀を最期に追いやったのはその秀吉でした。歴史上有名な「中国返し」を実行することになるのですが、岸谷五朗の秀吉役はまだ実感がわかないのが現状です。ふざけた姿で転がり回ったりするのは、天地人で秀吉を演じた笹野高史さんの方がまだ脳裏に焼き付いているせいからかもしれません。岸谷五朗さんを猿と呼ぶには顔が整いすぎているのだと思います。そうだからなのか分かりませんが、山崎の戦いで「日暮れまでに勝負をつけてやる」といったりりしい姿は本当に似合っていました。

信長が亡くなったときに、家臣の分布として柴田勝家が越中、羽柴秀吉が備中、滝川一益が上野、織田信孝が堺で、織田信孝が最も光秀に近かったのですが、結果的には羽柴秀吉の勝ち。戦況を冷静に判断し、すぐに駆けつけて討ち果たした方が後の後継者争いで絶対的優位に立つということを瞬時に秀吉は理解していたのでしょう。その頭脳と実行力は天下人と呼ぶにふさわしいと思います。

今後、お市や江たちは秀吉を中心とした世界の中で生きていくことになるのですが、こういった表舞台に翻弄されながらも自分というものをしっかり持ち、生きていく姿を見ていきたいと思います。

◆江紀行◆
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