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江 -姫たちの戦国- 第5回「本能寺の変」

2011/02/06 Category: 2011年_江

歴史上この事件を知らない人はいないのではないかと思えるほどメジャーな本能寺の変が今回登場します。教科書の中だけでなく様々なドラマでこの場面を演じてきた役者がいますが、彼らに共通しているのは以下の3点。
・最期は美青年である森蘭丸を引き連れていること
・矢で応戦するもやられて寺の奥へと引き下がること
・人間50年・・・という歌を歌うこと

ご多分に漏れず今回の豊川悦司も同じようにしっかりと演じていました。ただし、今までにない場面が1箇所だけありました。それは亡くなる間際に江の思念体が登場し、なぜか冷たい顔をして振り返って行ってしまいます。信長にとっては最期まで江に言われた「自分を神になるなんて最低!」という言葉にひっかかっており、それを晴らすことなく亡くなってしまうことに未練があったということを示したかったのかもしれません。

その江は、家康に招かれて京へ向かいます。三姉妹のなかで江だけが家康に呼ばれるということから、すでに運命の方向性は定まっていたのかもしれません。家康は妻と嫡男を失ったことに対して江が言葉をかけてくれて心に染みいったことを理由に挙げていますが、それだけ理由が大きく人生を動かすことになるんだなと改めて感じます。そのあと、家康と江は生死をかけた逃亡を行なったことからも、絆というものが深まったのではないでしょうか。

そして、なんと言っても今回の主役である明智光秀について書かずにはいられません。今までも信長に思いっきりおしかりを受けて手を震わせながらじっと耐えていたのですが、脅しのつもりで家康が発した謀反でも起こしてみるか、という挑発に思いっきり乗ってしまう形になります。信長の本意として光秀に自分の跡を継いで頑張って欲しいという気持ちは光秀には全く届かず、むしろ逆になったしまったのです。なんとも無念といいますが、相手に自分の気持ちが伝わらないというのは、命を落とす結果にまで至ってしまうのが悲しいところです。

そして、みなさん、そのときがいよいよやってきます。天正10年(1582)6月2日、お約束となっている「敵は本能寺にあり!」というセリフと共に見慣れた襲撃。このあたりは特に目新しさはありませんでした。

今回の大河ドラマらしいのはむしろその後でしょう。襲われていた江の背後に突然信長が現れ、「おぬしは生きよ」と江に伝えます。この言葉で信長は死んでしまったと悟った江は、家康と共に叫びながら馬を駆け巡らします。言葉尻だけですが、前を向いて生きていかなければならないと感じた江は、これまでよりも成長した一面を魅せるように演技が変わって行きました。

出だしの大きな事件となりましたが、江にとってこれからもっとつらく厳しい状況はやってくるでしょう。その時にどのように生きるか、それを信長というおじさまから感じ取って受け継いでいくのだろうと思える内容であり、本能寺の変から自分たちもそれを常に感じて今後も見ていかなければならないと感じました。

◆江紀行◆
京都府京都市
 - 本能寺跡
 - 本能寺 (信長公廟)
 - 二条殿跡
 - 大雲院
 - 信長・信忠親子の碑

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コメント

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コメント(1)

  1. おはようございます。TBありがとうございます。
    今回の本能寺の変は、ユニークなものに見えました。敦盛を舞わなかった。白い光に消えていくというところが、トヨエツ信長らしく良かったです。ただ、割れ、予感、江と信長が行き来するなどの超常現象はいささか多かった木がします。キリストみたいだとか書かれていましたが、これじゃ本人の言うとおり本当に神になってしまいます。
    さて、来週から信長がいなくなってしまいますが、岸谷秀吉に頑張ってもらわないといけませんね。また来ます。

    コメント by haru | 2011/02/07 07:51



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