木漏れ日の箱根 魅力を発見する旅
昨年に引き続き3回目の箱根は、昨年のように雪景色ではなく綺麗に晴れ渡った青空が迎えてくれました。昨年までのように子供をベビーカーに乗せる必要もなく、3人で手をつないでロマンスカーに乗って箱根に着いたのは午前8時。
昨年の反省からお得な箱根フリーきっぷを購入し、全力で元を取る気満々の奥さんだったので、今回は様々な所を巡る旅になるだろうなとは予感していましたが、まさにその通りの展開となりました。
◆今年もユネッサンイン
もう3回目の宿泊ともなるとどこに何があるのかは知り尽くしています。当たり前のようにフロントで荷物を預ってもらい、いざ温泉施設へ。箱根小涌園ユネッサンは、様々な温泉を楽しむことができる湯?とぴあ、流れるプールがあるユネッサン、そして露天風呂がある森の湯の3つのゾーンから成り立っています。
まず初めに行ったのは湯?とぴあです。人は平日ということもあり驚くほど少なく、かなりゆったりと回ることができます。コーヒー風呂では子供も気持ちいいとご機嫌で、途中コーヒーの投入イベントもありここだけで大満足。その後にあるワイン風呂、お茶風呂などは多少ぬるいことと、移動が真冬ということもあり驚くほど寒かったので、全体の8割くらいはコーヒー風呂に潜伏していたことになります。家でもやってみたいのですが、奥さんの目が怖いので諦めることにします。
ユネッサンでは、流れるプールで子供が楽しんでいるのですが、泡が出るぶくぶくの場所を極端に嫌い「あそこ行きたくない!」と怖がります。また、イベントで空から水が降り注ぐのですが「誰?こんないたずらしているのは」とご立腹の様子。外にあるウォータースライダーに奥さんと自分で滑ったのですが、身長110センチの制限に満たない彼は、完全に機嫌を損ねて泣いています。彼の機嫌を直したのはドクターフィッシュとチョコレート風呂でした。機嫌が直るのも早いのが彼のいいところなのです。
昨年の雪の箱根神社では、ベビーカーを押しながら必死に雪道を歩いたのですが、今年は自走してくれるので驚くほど楽です。3人で階段を上り昨年と同じ場所で写真を撮った後神社でお参りです。隣にある九頭龍神社もお参りしたあと楽しみにしていたお休み処 権現からめもちへ。
残念ながらその日はお休みでしたがかなりの人がここでいるのに気がつきます。中国の方が多いなと思っていたら、この時期は春節だったのですね。この後箱根の至る場所で、「歓迎春節来客」という垂れ幕を目にすることになります。
箱根町に到着し、海賊船に乗って桃源台まで行ったのですが、完全にここは中国ではないかと思うほどの中国の観光客の人数に圧倒されます。さすが13億人も人がいる国だけあって、観光客の数も半端ではありません。自分たちがまるで中国に来ているのではないかと錯覚するほど。海賊船のデッキはすごく寒いので子供は早々に部屋に戻りたいと連呼し、部屋の中でまったりムード。結局単なる移動手段になってしまったのが残念です。
桃源台では、獅子舞の踊りが披露されていましたが、疲れ過ぎた子供は完全に爆睡で、いつもは怖がるはずの獅子舞に噛まれたことも彼は知らないでしょう。結果的には無病息災を祈願できて良かったのかもしれません。
桃源台から大湧谷まではロープウェイです。箱根ロープウェイは、2009年度の年間有料乗車人員が2,064,241人を達成し見事ギネスに「最も乗車しているロープウェイ」として登録されたそうです。すごいことですね。ちなみに始めて気がついたのですが、普通ロープウェイは1本のロープにぶら下がっているのをイメージしますが、箱根ロープウェイは2本のロープにつるされています。
到着した大湧谷では、お約束である黒たまごを求めて山登り。子供も一生懸命登って自分で登り切ったのをみると、成長したなと感じます。一緒にたまごを食べた後は、駅の上にある展望レストランで食事をすることに。自分は大湧谷カレーを注文します。このカレー、隠れたグルメらしく温泉タマゴを入れることによってまろやかになったカレーは絶品です。是非一度は食べて見ることをおすすめします。
ここは、日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館ということで、入ってみるとヴェネチアン・ガラスが並び、それらがキラキラと光っていてまるで別世界のようです。丁度本場ヴェネチアで作られた仮面やマントを身につけて記念撮影ができるヴェネチア仮面祭をやっていて、無料でマントや帽子を借りることができます。3人でマントや帽子をかぶって庭を散策します。マントを着た子供がめちゃくちゃかわいくて、周りの人たちから手を振られていたのが嬉しかったのは単なる親ばかです。
レストランでは、スイーツを楽しみ奥さんも子供も大満足。ヴェネチアの歌手からも手を振られ子供はさらに大満足だったようです。体験コーナーなども色々あるのでまた機会があれば来てみたい場所の1つです。
フジテレビの天気予報でおなじみの場所ですが、実は行ったのは初めてでした。テレビで出てきた場所が目の前に広がっていてしかもめちゃくちゃ広い敷地に圧倒されます。美術品は幾何学的なものが多く、もっと鑑賞に堪えることができるだけに知識を持たなければと反省するばかりです。子供はしゃぼん玉のお城ではのぼることができずに悲しい顔を見せつつも、ネットの森では誰よりもはしゃぎネットを自由自在に動き回っていました。これを見るだけで連れてきて良かったなと心から思います。
最後は箱根の山を下りて箱根登山鉄道の入生田という場所にある、神奈川県立生命の星・地球博物館というところです。地球の誕生から今に至るまで、そして生物たちの様子を過去からたどることができて、自然科学の楽しさを五感を通じて感じることができます。もっと人がいてもいいのではないかと思えるほど空いていましたが、逆にじっくりと鑑賞することができました。子供も最近テレビの大科学実験という番組で科学の楽しさを感じているので、その延長線上で「これはなに?」と色々と質問していました。彼は将来何になるんだろうと思わず思い描いてしまいます。
このように、今回はユネッサンだけでなく様々な所を回って遊ぶことができましたが、それは子供が成長してそういった楽しみ方をできるようになったからなのだと思います。帰り道にユネッサンに寄り道して温泉に入る予定をキャンセルして箱根湯本までスルーしたのを子供は見逃さず、ずっとバスの中で「ユネッサンいく(涙)」と訴えていたので、次回の旅行もきっとユネッサンになるものと勝手に思っています。
毎年同じ場所に行くことによって、昨年とは違う子供の成長を感じることができるので、自分たちも感慨深いのと同時に新たな発見をすることができます。次回はどのような旅行になるのか今から楽しみです。
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