生田緑地サマーミュージアム2010
毎年夏の恒例イベントとなっている川崎・生田緑地で開催されるサマーミュージアムは、ここ数年雨の中での開催となりましたが、今年は雲行きが怪しいながらも最後は最高の天気のなかで実施されました。
生田緑地は、貴重で豊かな自然が多く残っていて、日本民家園、青少年科学館、岡本太郎美術館が存在する場所です。この自然と3つの芸術・文化施設のまとまりは、ここにしかない「フィールド・ミュージアム(屋根のない博物館)」といえます。生田緑地サマーミュージアムは、期間中このフィールド・ミュージアム内で様々なイベントを昼だけでなく夜も使って開催し、場所と時間の魅力を思う存分引き出してくれる数少ないイベントだといえます。
今年は、生田緑地の噴水広場、青少年科学館、SL広場付近が大幅に改修を行なっていることから、開催場所が極端に制約をうけることとなり、奥の池を中心としたセコイヤの木の付近と美術館付近でのみ出店がありました。
それでも多くの家族連れがやってきてかなり賑わっていたように思います。今年は駅から生田緑地まで歩いて行けるようになった子供と、初のベビーカーなしで1日目と2日目に参加することにしました。2日目は奥さんも参加し、様々なイベントに参加することができました。
◆ヒーリングLIVEステージ
今年の最大の目的はこのイベントといっても過言ではないでしょう。昨年も2年前も雨に降られてしまったのですが、しっかりとライブは開催する程のサマーミュージアムの看板イベントです。今年の岡本太郎美術館 母の塔前広場の特徴は、前の方にブルーシートと座布団コーナーがあり、自由に座布団の上の特等席をGETすることができる点でしょう。にもかかわらず、その場所をあえて避けて後ろの椅子席が満帆になるのは不思議ですが、自分たちはしっかりと前方を確保して観戦しました。
7/31(土)
・17:40 – 18:10学生バンド 専修大学ブルー・コーラル(ジャズ・コンボ)
男女数名によるジャズバンドです。すこし緊張した面持ちでしたが、腕はかなりのもので、子供もジャズという日頃あまり触れる機会のない世界に食い入るように聞き入っていました。
・18:20 – 18:50マサツーセッツ(アコースティック ギター・ボーカル)
登戸出身の3人組です。付近のイベントには必ず参加するメンバーですが、しっかりと音楽を聴くのは始めてでした。3人によるアコースティックというのはあまり聞いた経験がないのですが、自分たちの思いを歌詞や音楽に詰めて表現していました。
・19:00 – 19:30プログレッシブロック・バンドTEE(ユーロロック)
今回は、聞くことができませんでした・・・
8/2(日)
・17:00 – 17:30黒田ギター教室(ギター)
黒田ギター教室の室長である黒田さんと洗足学園音楽大学大学院に在籍している方でフルート奏者のコラボによる演奏です。ギターとフルートの2つが結びつくことによって、フルートがよく映える音楽を聴くことができました。
ここで阿部孝夫川崎市長が来ているということで挨拶。こういった活動に対してよく参加する市長で、このように身近に見ることができるのは不思議な感じがします。この後は川崎フロンターレの後援会長ということで、応援に出かけるため去っていきました。
・17:40 – 18:10市民ゴスペル 川崎 コミュニティ・クワイヤ(ゴスペル)
毎回参加しているゴスペルです。一人の男性が中心になってメンバーを引っ張っていく感じの団体ですが、いつになく気合いが入っていて、みなさんおそろいの緑のTシャツを来ていました。ゴスペル音楽は、やはり教会音楽らしくそのノリと楽しさ、盛り上がりが半端ないですね。
・18:20 – 18:50音楽デュオ J&S 陽だまり(日本のうた)
地元に住んでいらっしゃるソプラノ声楽です。昔ながらの音楽を夕暮れ時という丁度いいタイミングでやっていて、心いやされるひとときでした。この頃から子供の集中力が切れ始め、あたりをうろちょろし出します。
・19:00 – 19:30プロ・企画コンサート ウェイウェイ・ウー(二胡)
そして最後は、二胡奏者のウェイウェイ・ウーさんです。この方は、今NHKのダーウィンが来たという番組で、ケニーGと共にエンディング曲を演奏している方で、今回これが一番見たかった演奏の1つでした。二胡というかなり響く楽器を間近で聞くことができて本当によかったと思います。このようにプロの演奏をこれからも織り交ぜながら全体として魅力あるライブが続くといいと思います。
◆ゴルフ場開放
今回、始めて参加したのが隣接する川崎国際生田緑地ゴルフ場の一般開放です。朝から本当は行きたかったのですが、この炎天下でいたら必ずダウンしてしまうと思い、終了の1時間前に到着して軽く遊びます。それでも激しく体力を消耗しました。ここでは、フェアウェイを歩いたり、芝生の上でそり遊びをしたり、簡単なゴルフをすることができます。子供も最後はバテてしまいましたが、元気に芝生の上を走っていました。
◆出店
例年になく狭い場所での出店でしたが、毎年恒例のカニや鮎、亀の水槽では子供も大喜び。彼は恐がりなので残念ながら触ることができませんでしたが、これでもかというくらい凝視してました。一体何を考えていたのかすごく気になります。
売れないという声も聞かれましたが、最後はほとんどのお店で完売していたようです。やはりかき氷や焼きそばといった定番は売れるのも早いですね。お祭りの醍醐味といえます。
今回は、民家園のほうに足を運ぶことができませんでしたが、年代によって様々な楽しみ方ができるのもこの生田緑地サマーミュージアムの魅力の1つといえると思います。来年、さらにその次には、子供と星空観察や民家園散策、自然観察などができるといいと思います。
そして、2011年には藤子・F・不二雄ミュージアムが完成する予定で、さらに生田緑地のミュージアムは発展していくことでしょう。阿部市長によると、この藤子・F・不二雄ミュージアムは、三鷹の森ジブリ美術館と同様に事前予約制になるとのこと。サマーミュージアムも周辺施設もこれからが楽しみです。
バック・トゥ・ザ・・・ (2010/06/23) ウェイウェイ・ウー |
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