龍馬伝 第14回「お尋ね者龍馬」
とうとう第二部が始まりました。始めは第一部の始まりと共に岩崎弥太郎のシーンから始まります。ヨーロッパ視察のためのお金を出せという申し出についてお金に関わる内容についてはシビアになるといい、どうせお遊びになってしまうといった資金提供を断ります。そのときに贅沢きわまりない宴会の最中だったのが気になるところではありますが。
オープニングで第一部とかわっていたのは、始めの題名が表示される前まででした。題名にはセカンドシーズンを伝える文字が並びながらも、それ以降のオープニングはよく見ていたのですが変化を見つけることができませんでした。
話は龍馬の脱藩を追いかける弥太郎から始まります。後藤象二郎に命じられ吉田東洋を殺害した容疑者として龍馬をおうように命じられ大坂で出会うことになります。そこでは、髪の毛が思いきり白くなってしまった龍馬が鰹のたたきを食べているところで発見するのですが、逆に土佐に帰るように説得されます。きっとこの言葉はずっと弥太郎の心に残ったんでしょう。「自分だって、こんなことに関わりたくない」と涙ながらに語り、改めてこの二人にある熱い空気を感じました。憎み合いの言葉を言いつつも弥太郎にとって龍馬は大きな存在だったんでしょう。
一方で、どんどんダークな世界に突き進んでいくのが武市半平太でした。土佐藩の実権を完全に握り、大きな影響力を及ぼす存在になっていきます。それと共に目的のためならどんなことだってするという人間味を甘利感じさせない冷徹な雰囲気をどんどん醸し出していきます。演じている大森南朋さんが表情をあえてなくした演技をしているのでそのように感じるのかもしれません。現に最後の龍馬伝紀行で登場する武市は、銅像まで造られるほど人気のある人物となっています。
いずれ、東洋を暗殺した人物が自分であることもばれてしまうであろう武市は、友情という傘に隠した指令を岡田以蔵にすることになります。彼の人生はここから大きく様変わりしていくことになるのはすでに周知の通り。きっと今後彼のことを持ち上げる回が登場するのかもしれませんが、今のところは悪者全開というイメージです。
そして今回のポイントの1つとしてやはり武田鉄矢の存在を書かずにはいられません。大の龍馬好きである武田鉄矢さんが演じるのは勝海舟でした。始めて顔が映ったときに、ずいぶん年季の入った勝海舟だと感じたのは自分だけではないはずです。今後龍馬をたてながら演じていくと彼は言っていますが、もしかしたら、龍馬よりも大きな存在感を出してしまうかもしれません。今回女性がほとんど登場しない珍しい内容の中で武田鉄矢と福山雅治の絡みに注目したいと思います。
◆龍馬伝紀行◆
高知県高知市
武市半平太旧邸跡
武市道場跡
武市半平太像
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