あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > ヘルスケア > 炭水化物抜きダイエットの恐るべき落とし穴


炭水化物抜きダイエットの恐るべき落とし穴

2009/11/16 Category: ヘルスケア

数年前から急激に流行り始めた炭水化物を控えるダイエットは、自分の周囲でも多くの人が実践していました。低インスリンダイエット、アトキンス式ダイエットなどと呼ばれたご飯やパン、パスタなどの炭水化物をできる限り減らし、主食以外の食べ物を多くとるのがこういったダイエット方法の主流です。ダイエットの方法も流行廃りがあるのか最近ではこういったダイエット方法について取り上げられる雑誌やメディアは少なくなってしまったように思います。

そんな中、オーストラリアの研究チームがアメリカの医学誌である「アーカイブス・オブ・インターナショナル・メディシン」に次のような研究結果を発表し話題になっています。それは「低炭水化物ダイエットを続けると、気分が憂鬱になったり、怒りっぽくなったりする」という結果です。これまで炭水化物を減らすというダイエット方法に対しては健康面で様々な指摘がありましたが、今回それに加え精神面でも影響を及ぼすということが明らかになったのです。

研究チームは、比較実験によってこの結果をもたらしており、医学的な背景はこれから解明されていくものと見られますが、炭水化物に含まれる成分が気持ちを落ち着かせる要素を持っていることも考えられ、それが摂取されないために起こる現象であることも可能性としては残っていますが、炭水化物は長く人々が主食としてきた食べ物です。それを抜いてしまうということは、これまでの生活をガラッと変えてしまうということであり、それが何らかの影響を及ぼしてしまうことは十分考えられます。

ダイエットをして健康面だけでなく精神面も悪影響を及ぼしてしまっては、本末転倒です。特に日本人には、昔から体になじんだ料理が数多くあるはずで、そういった規則正しく栄養バランスのいいものを食べることが最もダイエットの近道なのではないでしょうか。

【参考】日本経済新聞 2009/11/15




コメント

*



トラックバックURL