羽根のない扇風機
今年の夏は例年と比べてずいぶん涼しかったような気がします。近年生まれた「猛暑日」という言葉もあまり多く聞くことがなく秋を迎えてしまったような感じさえしてきます。地球温暖化が進み、今世紀末には真夏日が今の2倍になり熱帯夜は3倍になるとの予測もありますが、今年に限って言えばあっという間の夏だったような気がします。
そんな夏に大活躍するのが扇風機です。我が家では子供が回る羽根を見つめては手を突っ込もうとするので早々に撤去してしまい登場の機会がありませんでした。本来であればクーラーと扇風機を使うことによって効率を上げたかったのですが、取り出すこともできず隅に追いやられていました。羽根のない扇風機がないかなと常々思っていたのですが、それは味噌の入っていない味噌汁、エンジンのない車のようにありえないものだと思っていました。
それを実現する商品が、吸引力の落ちない画期的な掃除機を世に出したdysonから登場したのです。この見た目には本当に驚くばかりです。この新しい扇風機「Dyson Air Multiplier」は、従来の扇風機とは違って羽根がなく、土台に輪を乗せたような形になっています。この土台の部分に組み込まれたモーターを使って空気を引き込み、その空気を土台の上に付いている輪から送り出す仕組みになっています。
輪についている飛行機の翼のような傾斜によって、空気が輪を出るときに扇風機の後ろにある空気を流れに引き込むのです。さらに扇風機の前面や側面にある空気も流れに引き込まれて、それによって空気の流れが増幅され、空気が一定して途切れなく流れるようになっているといいます。その空気の流れは吹き出しから15倍もの強さになって前方へと流れていきます。
これなら、小さい子供がいる家庭でも安心して扇風機として利用することができます。さらにインテリア的に美しい形をしていて飾にもなるでしょう。気になる値段ですが、10インチと12インチのモデルがあり、価格はそれぞれ299.99ドルと329.99ドルといいますから、約2万8000円程度ということで少々高めではありますが、十分そのもとをとってくれる扇風機といえるのではないでしょうか。ここまでくると、今まで常識にとらわれていたものが当たり前になるものが他にもあるのではないかと真剣に考えてしまいます。
【参考】IT media
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0910/13/news099.html
dyson DC26turbinehead complate サテンブルー DC26THCOM (2009/04/10) Dyson (ダイソン) |
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