扇風機へ不満がある人が6割
この夏も引き続き節電を強く意識しなければならない夏がやって来ます。昨年は未曾有の大震災ということもあり、多くの人や企業は国難だと理解した上で、みんなで力を合わせようと様々な節電への取り組みをやって来ましたが、今年は節電疲れが著しく、同様の苦労はしたくないという人が増えているといいます。それでも、ピーク時に少しでも節電をしながら涼しむために必要不可なのが扇風機でしょう。関西の家電量販店では5月である今から扇風機の売り場が幅をきかせているそうです。
そんな扇風機ですが、実際に使っていて何らかの不満を持っている人が6割もいるということが、扇風機を所有している15歳から69歳の男女(東京・愛知・大阪・およびその周辺府県在住者)1,000人を対象にした調査で明らかになりました。
節電を意識して急遽購入したもののトップが扇風機であり、その購入理由の上位は「価格が安かったから」(48.7%)、「早く節電への協力をしたかったから」(35.3%)という要因であったことから、何とかしないと行けないと思い、家電量販店に買い物にいって最も安くて使えそうだったのが扇風機だったという消費行動を見ることができます。
急いで購入して使い始めるまではいいのですが、実際に使ってみるのとイメージしていたものとのギャップが多いのも扇風機の特徴といえます。それは、自宅で所有する扇風機に対して、「機能・性能面やデザイン・形状面において何らかの不満がある」と回答した人は約6割もいるという現実から見て取ることができます。
その不満で多いのは以下のようなものになります。
・ オシャレじゃない
・ 安っぽい
・ 古くさい
・ 細かな風量調節ができない
・ 消費電力が多い
・ 使うと体がだるくなる
この中で、上の3つは購入したときに分かっていたことで、納得したからこそ買ったのでしょう、と突っ込みを入れたくなりますが、家の中でゴージャスでスタイリッシュ、かつ華麗に回る扇風機をイメージして購入していたのかもしれませんが、現実はそういうものではありません。
消費電力に関しては、節電のために買っているので、思っていた理想よりも節電できないという現実を知ってしまったのでしょう。扇風機の1時間当たりの電気代は最大風量で回したとしても1円以下で収まります。1日に12時間くらい使っても、月あたり200円程度です。これ以上の節電できるアイテムは自然の風くらいでしょう。
そして、注目すべきは「細かな風量調節ができない」ということと「使うと体がだるくなる」ということ。扇風機をつけっぱなしで寝ることがあるという人のなかで、体調不良を感じたことがあるという回答は64.7%にものぼります。寝るときに付けっぱなしで寝ることが多い扇風機において、最も弱い風量でも強く感じ、その結果体調不良につながっているものとみられます。
実際に、超微風を生み出す扇風機があったらどうかを聞くと、「利用したい」「やや利用したい」を合わせて8割以上の人から利用意向があったことからも、まだまだ弱くてソフトな風を人間は求めていて、そういった風でないと長時間に渡ってあたることができづらいと考えられます。
自然の風が気持ちよく、心地いいのは適度な風量であるからに他なりません。各社ともハイエンド製品には様々な機能が付けられていますが、それなりに値段も張ります。安くてかつ自然の風になるべく近い扇風機の登場によって、この夏の節電も気持ちよく乗り越えることができるかもしれません。
【参考】マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2012/05/22/065/index.html
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