イチロー 9年連続200本安打達成
イチローが塗り替えた記録は、実に108年も前の記録でした。1894年にウィリー・キーラーが記録した8年連続200本安打の記録を、2009年イチロー選手35歳という若さで塗り替え9年連続で200本安打を達成したのです。心からおめでとうと祝福すると共に自分たちファンに多くの感動を与えてくれてありがとうと感謝したいと思います。
記録達成までの数試合は、マスコミを完全にシャットアウトしてインタビューを封鎖しました。精神を統一したいのに同じ質問や心ない一言を聞いてくるのはプレー以上にストレスを感じるものだったに違いありません。そんなマスコミも、アメリカと日本では全く取り上げられ方が違うことも話題になりました。もしイチローがヤンキースやレッドソックスといった人気チームに所属していたら、この快挙を大々的に報道されていたことでしょうが、今回の記録達成も東海岸にはあまり大きく届いていないそうです。シアトル以外でプレーしていればもっと盛り上がっていただろうと説明するジャーナリストもいます。
しかし、イチローはそのような周囲の声というものを期待してプレーしているのでしょうか。自分が全米から評価されるために戦っているのでしょうか、もしくは殿堂入りをするためでしょうか。答えはいずれもNOだと思います。毎日同じことを繰り返し淡々と自分の感覚を研ぎ澄ますために練習を繰り返しているのはチームの勝利のためを思っているからだと前に彼は言っていたのを思い出します。
記録がアメリカよりも日本の方で盛り上がるのは仕方がないことです。それはイチローが日本人であるからに他なりません。以前このブログでも書きましたが、ジャイアンツに所属しているイ・スンヨプ選手は韓国では数々の記録を塗り替えた大スターですが、日本ではその記録のことを気にする人は多くないでしょう。
イチローが評価されるかどうかはその国の人が考えること。自分たちは前人未踏の記録を達成したイチローを誇りに思い、そこから自分も何か頑張ってみる活力を得ることができれば、それでいいのではないでしょうか。毎日の繰り返しは確実にその人の力になるのです。それを少しでも楽しむことができたとき、その先に結果はおのずと見えてくると信じられるのではないでしょうか。
まだまだイチローの夢には先があります。その夢と共に自分はイチローを応援し続けていきたいともいます。
イチローに学ぶ勝利する人の習慣術 (2009/08/21) 児玉 光雄 |
◆関連する記事◆