新感覚オークション「ヤスオク」とは
落札価格が、通常購入する価格よりも8割?9割も安く購入することができるという夢のようなオークションサイトをご存じでしょうか。それが新感覚オークションと呼ばれている「ヤスオク」です。ホームベーカリーが178円、炊飯ジャーが1260円、ニンテンドーDSiが9645円と市場価格よりも95%も安く落札されているものがあることがトップページからわかります。
では、本当にこんな価格で落札してしまって損することはないのでしょうか。インターネット上にはこのヤスオクに関して様々な書き込みがされています。慈善事業ではないので、きっと誰かが儲かっているはずです。それが誰なのかを把握するためにこのヤスオクに関するルールを確認したいと思います。
<主なルール>
・出品者はサイト運営者のみ
・オークション参加者は予め1枚75円するコインを購入する必要があり、入札1回ごとに1コインが消費される
・価格は0円からスタート
・入札をする度に価格が15円ずつ上がっていく(中には1円ずつ上がるものもある)
・残り時間は、入札がある度に20秒増加してそこから減少する
・残り時間が0秒の際に入札者が商品を落札できる
・落札された商品はAmazonから発送
このルールの中で、ニンテンドーDSiの9645円で落札されたものは運営者にとってどの程度インパクトがあるのでしょうか。以下に計算してみます。
・市場価格: 18900円
・9645円÷15秒=643回の落札
・643回×75円=48225円
つまり、運営者の収入は9645円+48225円の57870円で、市場価格は18900円なので38970円ということになります。この時の落札者は、落札価格9645円+手数料6525円(87回の入札)で、ディスカウント額は2700円程度ということになります。その他を見てみても多くの商品で運営者側が多額な利益を得ていることが分かります。
ビジネスモデルとして、落札者と運営者の間でWin-Winの関係があると見ることもできますが、その裏に多くのloseがいるのです。入札者としてもお金を払って入札しても落札できないことがあり、ライバルがいるとどんどん値上がりしていってしまい、場合によっては普通に購入した方がいいこともあります。
もちろん運営者側が損をしているような品物もあるので、一概に言うことはできませんが、かなりの割合で胴元である運営者に収入が回る仕組みといえるでしょう。元々はアメリカで流行したサイトの日本版ということだそうですが、心理的にお得であると見せる工夫が随所に散りばめられていて、入札者にとってもギャンブル性が高く、のめり込みやすい状況であるといえそうです。
このようなサイトが法律的に問題がないのかは分かりませんが、入札者としては熱くなりすぎず冷静に自分が支払っている価格を把握し、損しないことで長く続けられるのではないでしょうか。
【参考】ヤスオク
http://www.yasuoku.jp/
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実際の落札経験を元に攻略方法を記載しています。
良かったら参考にしてください。
http://psp0kaizou.blog36.fc2.com/blog-entry-594.html
コメント by PSP改造やろう | 2010/02/15 20:40