「最低価格」で落札者が決定するオークション
オークションと言えば、当たり前ですが一番落札価格が高い人が落札することができる仕組みのことですよね。出品する人も落札する人も結構はまっている人が多いんじゃないかと思います。
そのオークションに新しい概念が登場しました。それは、最高価格ではなく最低価格が落札になるという考え方です。そんなのってあるんか?と思うのですが、実際にそれをサービスにしてしまった会社があります。
それが、「ラキオク」というサービスです。これは、他の入札者と同様でない唯一の最安値の入札金額で落札するシステムになっています。少し難しいのですが、例えば、1円で入札しても、ほかに同額の落札者がいなければそれで落札が決定するのです。とはいえ、みんな同じことを考えるので、「他の人が入れなさそうな金額」を考慮しなければならないなど独特のコツが必要となりそうです。
みんなで裏の裏を読みあいながら、うまくいけば1円で落札することができるのです。出品されているものは、海外旅行、液晶テレビ、有名ブランドバック・アクセサリー、ゲーム機など豪華なモノばかり。
利用するには、無料の会員登録を行ってから、入札の権利を5ビッド(件)得ます。ユーザーは、5ビッドを「1種類の商品に1円単位で異なる5つ以内の価格を入札」、もしくは「5種類以内の商品に分けて入札」して利用することができます。他の入札者の動向を確認し、1度入札した金額の変更や入札取り下げを5ビット内で何度も行うことだってできるのです。
サイトに行ってみると、無料で使えるのはこの会社が広告で収入を得ているからだと説明されています。広告にどのくらいの収入益を見込むことができるのかは、かなり不確定要素が大きいのですが、いずれにせよ、新しい仕組みを構築したこのサービスの発想は本当にすごいと思います。
これからは、ただお金を出せば落札できるわkではなく、相手との駆け引きを楽しむというオークションが流行るのかもしれませんね。
【参考】
・ラキオク http://rakioku.jp
・RBB NAVI http://www.rbbtoday.com/news/20080908/54071.html
オークションの人間行動学 最新理論からネットオークション必勝法まで (2008/04/24) ケン・スティグリッツ |
◆関連する記事◆