「この人誰だっけ・・・」その時あなたなら
名前を呼ばれて、振り返ってみるとどこかで見たことがあるような顔がこちらを見て、あいさつをしてきました。相手の方は自分のことをすごくよく知っている様子なのですが、自分は相手が誰なのか思い出すことができません。こんなとき、あなたならどのような対応をしますか?
A: 相手に合わせて口裏を合わせつつ、必死に誰なのか記憶をたどる
B: 相手に正直に覚えていないことを申告する
自分なら、おそらくAを選んでしまいどんどんドツボにはまってしまうことになるんじゃないかと思いますが、多くの人はBを選択するのではないでしょうか。
そう考えていたのですが、会社の先輩が遭遇したBを選択した人について紹介したいと思います。会社の先輩は昔マイケルという外国人の同僚と一緒に仕事をしていて、仲良くなりマイケルから、「自分のことをマイケルと呼んでください」とまで言われ、お互いをファーストネームで呼び合うまでになったそうです。
その仲のよかったマイケルとは仕事のからみがなくなり疎遠になってしまったのですが、つい先日エレベーターで先輩がマイケルと2人きりとなり、気軽に「よう、マイケル♪」とあいさつしたところ、マイケルからは次のような言葉が返ってきました。
「私、あなたとは仲良くありませんから。」
この瞬間、先輩は凍り付いてしまい2人しか乗っていないエレベーターは無言のまま進んでいったそうです。先輩としても逃げるに逃げられず、とっさに機転の利いたことも頭に浮かばず、エレベーターがつくまでの時間が恐ろしく長く感じたそうです。
ある意味究極のBを選択したと言えるでしょう。このように相手に覚えていないということを伝えるのは少なからず相手に同じようなマイナスのイメージを与えてしまうのは仕方ないことです。それでも、正直に覚えていないことを申告し申し訳ないという気持ちで、再度関係を構築することによって、いくらでも人間関係はカバーすることができます。その勇気を持てるかが大切な要素なんだと改めて思います。
ド忘れした相手の名前を聞き出す法 (中経の文庫) (2007/12) 梅森 浩一 |
◆関連する記事◆