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1世帯あたりの平均貯蓄が1680万円?!

2009/06/17 Category: ニュース

総務省の発表によると、2008年における1世帯あたりの平均貯蓄残高は1680万円だったそうです。単身世帯はこの集計から除かれているのですが、この数値を見て違和感を感じた人もいるのではないでしょうか。

1680万円持っていて平均値ということなので、安易に考えてしまうとこれ以下の人は平均以下ということになってしまいます。ところがここに数字のマジックが隠されているのです。この発表には続きがあって、1680万円を下回る世帯は全体の67.6%にものぼり、世帯主が60歳以上の世帯については、約3分の1が貯蓄額2500万円以上であったといいます。

現役で働く世代だけで考えてみると、実はこの1680万円という平均は”平均値”ではないのです。60歳以上になると定年によって退職金を受け取り、子育ても一段落し、中には住宅ローンについても余裕が生まれる人も多く出てきます。このことから大幅な支出が少なくなる関係上貯蓄は増えがちになり、この中から今後の生活を捻出していくのです。

また、有名な2:8の法則というものがあり、貯蓄を億単位で持っている人もなかには存在し、そのような人が一人集計結果にいることで全体の平均値を大幅に押し上げる傾向があります。例えば以下の数値を見てみます。

100、200、300、500、500、600、600、1000、3000、10000 (いずれも万円)

少々大げさではありますが、数百万円が並んでいるなかで3000万円、1億円の貯蓄額がある人がそれぞれ1名いるだけで、1680万円という平均値を作り出すことができます。しかしこの平均を超えているのは2名だけです。実際には1億円以上の貯蓄を持っている人はもっとたくさんいて、中には数百億円という莫大な貯蓄を持っている人もいるのです。

自分たちは、このような平均貯蓄額について一喜一憂するのではなく、あくまでどのような傾向にあるのかを見る指標値として観察するのが正しい付き合い方なのだと思います。

【参考】J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2009/06/17043390.html

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