天地人 第19回「本能寺の変」
今回、大きな時代の変革点に差し掛かりましたね。とうとう織田信長が明智光秀に襲われてしまう「本能寺の変」が起こります。これまで明智光秀の織田信長に対する恨みが描かれてきましたが、その伏線がここにきて爆発することになるのでした。
ほとんどがこれまでに他のドラマで描かれてきた場面だったのですが、唯一違うなと思ったのが、織田信長の最期の場面で謙信が現われて信長に諭すのです。天地人とは、天の時、地の利、人の和であり、信長は最も大切な人の和を欠いていたと。人の心は権力ではねじ伏せることはできないと、まさに今回の出来事を言っています。
そして有名な辞世の句である「人生50年・・・」は言わなかったですね。森蘭丸が最期の時は近くにいたと言っている資料もありますが、今回は初音でした。本当にここまでしたのかは謎で、少しやりすぎなような気もしますが、無念さをうまく伝えられていたと思います。
少しだけ状況が違っていれば魚津城に立てこもっていた人々も救われていて、また違った時代が作られていたかも知れませんが、これも運命なのかもしれませんね。すごく無念だったと思います。
そして今回、もう一つの大きな出来事は兼続とお船との関係でしょう。これまで信綱のこともあり、自分の気持ちを伏せていた兼続も、お船と話すうちに自分がいかにお船に助けられていたかを思い出し、そしてかけがえのない女性であることを改めて感じるのでした。なんだかこっちまで恥ずかしくなるようなその会話に、奥さんはたまらず席を立ってしまうほど。これから、助け合って双方共に出演し続けて欲しいですね。
次回からは、とうとう秀吉の時代が始まります。家康が出てくるまでの間、文字通り天下人となる秀吉とどのように景勝や兼続が対応していくのか、兼続も言っていましたが上杉がどのように振る舞うかが試される時代が到来します。この時代の方が兼続には合っているかもしれません。ギリギリのところで天が味方した上杉の今後の反映に着目したいと思います。
□■天地人紀行■□
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