右利きが多い理由
子供はモノを投げたりつかんだりするのに左手を多く使うことが多いです。まだ2歳になっていないくらいなんですが、これは左利きなんじゃないかと思っています。小さい子供の場合、多くの文献によると3歳くらいにはどちらの利き手なのかが決まるそうです。
名古屋大学名誉教授の八田武志さんによると、国や人種を問わず右利きは全人口の90%程度だそうです。このように右利きが多くなった理由は完全に解明されているわけではなくいくつかの説があるといいます。以下にその説について紹介したいと思います。
1.遺伝子起因
通常右手を動かすのは左脳、左手を動かすのは右脳と交差しています。それに対して言語中枢があるのは左脳ということで、言語を扱うようになった人間がその逆である右手が利き手になったという説です。この過程で遺伝子が大きく影響を及ぼしているというのです。
2.心臓を守るため
心臓が体の左側についているので、それを左手で守りながら右手を動かせていたために、結果として右利きが増えたという説です。
このほか、胎児期や出産期に脳へ圧迫を受けた際に後天的に利き手が決まるという環境説や脳内ホルモンが影響しているという説もあります。
会社の担当内でも左利きが2人もいます。彼らに聞いてみると無理矢理左利きを矯正されることはなかったそうです。現在の社会では右利きを優先して多くのモノが作られています。自動改札機などがいい例でしょう。子供が将来どちらの利き手になるかわかりませんが、少数派である左利きにも優しい社会を作っていかないといけないと改めて感じます。
【参考】日経Plus1 2009年4月18日
左対右きき手大研究 (DOJIN選書 18) (2008/07/20) 八田 武志 |
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