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方向音痴の原因と対策

2009/03/17 Category: 日記

とあるOL2人組が電車内で自分がいかに方向音痴であるかを自慢し合っています。一人は地元にも関わらずよく道に迷うことがあり自分の家に帰れなくて交番へ駆け込んだそうで、もう一人は歩いて数分の所へ行くのにタクシーを利用したといいます。周囲の人たちも一応に笑いをこらえている様子。よく生活ができるなと驚くばかりです。

■もともと方向音痴な人はいない?
このように方向音痴になる人とそうでない人にはなにか決定的な違いがあると様々な研究が1970年代より行われているのですが、未だに決定的な説はないとのこと。しかし本来人間には道に迷わないよう学習をする能力が備わっているそうです。アフリカの狩猟生活者や太平洋の島に暮らす人々は、どんなに遠くに離れていても周囲の何かを目印に自分の家に戻ってくることができるといいます。

■方向音痴の原因
成城大学の野島久雄教授によると方向音痴を引き起こす要因は、建物や看板など周りにある様々な情報をうまく活用できるかどうかにかかっているそうです。

道に迷いにくい人は、曲がった交差点近くにある特色ある建物や店舗名を覚えるのに対して、迷いやすい人は道路が渋滞しているとか自転車に乗った子供がいるといった日々変わっていってしまう情報に注意を払ってしまうことが多いのです。

さらに、「誰かに聞いたり、誰かの後をついていけばいいや」という考えから自分で覚えようとしないことによって次第に、道を覚える能力が衰えてしまう可能性もあります。この部分は人の脳の部分に関わる問題で、今後もっと詳しく色々なことが見つかっていくと思います。

■方向音痴の対策
そんな方向音痴を自認する方のために、対策を考えてみたいと思います。
・道を覚える努力を
誰かの後についていくからいいというのではいつまでも迷ってしまいます。誰かの後についていくにしても自分ならどうする、と考えてみると思います。

・曲がったりするポイントでは必ず目印を探す
人間は多くのことを覚えられません。数少ない容量なので、曲がる場所などを中心に覚えましょう。

・人や車など動くものを目印にしない
移動してしまったら目印がなくなってしまいます。必ず動かない建物や看板を目印にするとよいでしょう。

・携帯ナビなどの文明に頼る
GPS機能を持ったものも多いので、うまく利用するものいいでしょう。

・時々振り返って
角を曲がったりカーブのある道など印象に残りやすい場所を通るときは、振り返って逆向きの景色を見ておきます。これは、帰り道で迷わないためにするためです。

・目的地までの所用時間を多く見積もっておこう
予定の時間にプラス迷う時間も入れて、余裕をもって出発します。気持ちが焦ることによって全ての対策が忘れ去られてしまいます。

・すぐに人に聞く勇気を
迷いそうであれば、誰かに道を聞いてすばやく軌道修正します。修正がはやければリカバリーも早いですし、疲れずに済みます。恥ずかしいのはほんの一瞬なのです。目的地の住所や付近の有名な建物名などを覚えておけば、聞く際に情報をとして伝えられます。

・地図からの予習は機械的に
方向音痴の人は平面を立体として捉えることが苦手な傾向にあるので、平面地図を見ても現実の風景と関連づけることが苦手です。北はどっちだろう、となって地図をくるくると回すことになってしまいます。そこで、あらかじめ文章で覚えるのがいいでしょう。地図を見ておいて、○○の看板が見えたら右、○○のT字路を左などという風に目印を探しておき、そのどっちなのかをメモっておくなりして暗記しておくといいと思います。

方向音痴は伝染します。自信がある人でも誰かに「こっちじゃない?」といわれると不安になってしまうものです。自分を含め、少しでも方向音痴の人が少なくなるといいですね。

【参考】日本経済新聞 3月15日

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