娘に遺したメッセージ
今日のザ・ベストハウス123は、悲しい現実を乗り越えた真実の実話本特集です。
その中で1位を獲得したのは、「ゆりちかへ」という本を書いたテレニン晃子さんの話でした。1位というのがいいのか悪いのかはわかりませんが、子供を持つ身として改めて子供を大切にしなければならないと感じました。
著者は、娘さんを妊娠中にせき髄のガンが発覚し、自分の命をとるか、子供の命を取るかの判断で迷うことなく、パパに子供を届けるといって後者を選択します。
抗がん剤治療のため、生まれてきた子供に母乳をあげることもできず、マヒのため子供を抱くこともできないにも関わらず、精一杯の愛情で子供の成長を見守ります
しかし、ガンの進行が徐々に進み、晃子さんは子供へ手紙を残すことにしたそうです。時には励まし、ファッションを楽しむ等の様々なアドバイスをつづっています。そして次第に書くことができなくなり、最期は声でメッセージを残します。テープには涙ながらに「ママも一緒に生きていきたい、まだ死にたくないよ」と涙ながらに伝える震えた声が収録されています。
テレニン晃子さんは、2008年2月25日、36歳というあまりにも短い一生を閉じたのでした。晃子さんが生前残した本をみて、娘さんは自分の母親を今でも感じているそうです。
子供よりも先に自分が亡くなってしまうという無念さは考えただけで胸が苦しくなります。しかし、子供を守るために自分の命をなげうつ姿にすごく共感を覚えると共に、残った娘さんにも強く生きて欲しいと思います。
改めて、ご冥福をお祈りいたします。
ゆりちかへ―ママからの伝言 (2007/10/01) テレニン晃子 |
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