篤姫 第26回「嵐の建白書」
今回は山あり谷ありの激動の回になりましたね。
まず谷としては、一橋を推す斉彬一派は篤姫に直接指示をだして、早急に慶喜を次期将軍に推すように言うのですが、篤姫はなかなか身動きを取ることができません。大奥の人々は本寿院を中心に、慶福を推す人々で溢れており、さらに井伊直弼もそれを強く指示している状況下にありました。
さらに、それに業を煮やした斉彬は慶喜を次期将軍にという建白書を提示することになり、これで斉彬とその娘である篤姫は、慶喜派であることがバレバレになってしまったため、余計篤姫は追い詰められることになります。
追い詰められた篤姫は、家定に直談判しますが逆に、「そちだけは信じられる人だと思っていたのに」とかなり厳しいひと言を言われてしまいます。これはきっついですね。ようやくお互いを信じ合える仲になれたと思っていた篤姫も相当傷ついたでしょう。
でも、谷があれば山もやってきます。
一橋を推す動きが相当厳しくなってきた頃、篤姫は自分の気持ちに反して慶喜を推してしまった自分を省み、自分の気持ちに正直になると家定に誓います。同時にそれは、斉彬に背くことにはならないという自分なりの結論を出し、どちらも推さないという答えを導きます。
どちらにもつかないということは、どちらからも敵として扱われてしまう危険性もあると思いますが、それでも自分の気持ちを通すというあえて厳しい選択をしたのでした。その結果、家定からも「御台所らしい」と仲直りをすることができるようになったのです。
生まれ変わっても、自分でいたい。そうでなければ、あなたに会うことができなかったから。そんな心から慕える人と出会えた篤姫の幸せぶりで、心温まる最後でしたね。
この先、激動の世界が待っているとは思いますが、開国の件というこの時代に生まれることができてよかった、そうでなければ異国の人に接する機会がなかったから、というようなポジティブな考え方を自分も見習っていきたいと思います。
「篤姫」オリジナルサウンドトラック (2008/02/20) TVサントラ |
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