割り箸とエコの関係
つい最近、大手外食チェーンで割り箸の使用を一切中止する動きがありました。始めはお客様の方からかなり驚かれましたが、今では好評だそうです。慣れてしまってそれが当たり前の世界になると、苦ではなくなるもんなんですよね。
割り箸については、様々な人の意見があって、なかには原料の木材は間伐材を使っているのだから、むしろ有効活用できているんだという人もいたりします。
エコという流れから見ると、割り箸を使わないようにすることがいいんだろうなと、漠然とは思いますが、果たして本当にそうなのか調べてみました。
まず農林水産省のページに行くと、次のようなことが書いてあります。
「我が国で1年間に使用される割箸は約250億膳で、これを木材の使用量に換算すると45万m3程度とされています。また、割箸の9割強が中国等からの輸入品で占められています。」(参照:農林水産省HP http://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/0605/05.html)
ほとんどは国産ではなく中国産で、割り箸用に作られた木材を伐採して作られているとういことで、ここまでくると本当にエコでないことがわかります。
でも、産業としては仕方ないんですよね。コンビニエンスストアで配られている割り箸1膳の単価は約1.3円くらいなのに対して、これを国産材に切り替えると5円。
ほぼ4倍近くになってしまうので、1年間に250億膳ほど消費されるのを国産材にしたら膨大なコストを支払わなければならなくなってしまいます。
コンビニエンスストアとかスーパーなど大量に消費するところは、中国産の割り箸を使わざるを得ないという状況なんです。
では、使う量自体を減らさなければいけないんですよね。大企業経営をしているところは、環境対策の一環としてアピールする絶好の機会で。さらにMy箸を持ってきた人には、スタンプを押してあげる、なにかプラスしてくれる等の付加価値を見いだしてあげることによって、普及スピードも上がるんじゃないでしょうか。
箸を持ち歩かなければならない人にとって、やっててよかったと思える些細なことが、さらなる普及につながるんじゃないでしょうか。
レジ袋と同様に箸にもお金がかかったり、税金を取られるといった罰則によって規制するのではなく、人間が感じる自発的な危機感から実践したいですね。
自分もできる範囲からということで、会社の食堂では割り箸をとらずに、プラスチック製の箸を使うようにしています。
【参考】環境goo
http://eco.goo.ne.jp/education/eco_seminar/sympo/2003/houkoku01-1.html
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