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これが自給率39%の真実

2008/02/24 Category: 環境問題

食糧

寒い冬に欠かすことのできない寄せ鍋ですが、実はその食材を見てみると驚くべき事実が浮かび上がります。

それは、国産の食材だけで寄せ鍋を食べようとするとほとんどの食材が消えてしまうのです。

食糧自給率とは、食べ物がどのくらい国産品で賄われているかを示す割合なんですが、以下に食材ごとの食糧自給率を示します。

<魚介類の食糧自給率>
鱈(タラ) 69%
ウニ 22%
ハマグリ 6% (ほとんど中国産)
マグロ 37%
エビ 5%

<野菜の食糧自給率>
ショウガ 21%
にんじん 63%
かぼちゃ 68%
インゲン 29%
白菜  100%
春菊  100%
エノキ 100%

<肉類の食糧自給率>
牛肉 11%
豚肉 5%
鶏肉 7%
鶏卵 10%

大豆 99%

※国産と表示される割合はもっと高いのですが、外国から輸入している飼料をえさとしているものは、食糧自給率の観点から言うと国産ではないため、こんなに低くなっているのです。大豆ミールと呼ばれる絞りかすが家畜のえさになるのですが、これが輸入物になります。家畜用飼料の75%が海外からの輸入に頼っています。

<調味料・原料>
豆腐・納豆 25%
醤油 0%
みそ 31%
砂糖 32%
練りから足 0%
本みりん 100%
マヨネーズ 2%
ごま 0%
こしょう 0%

日本の食糧自給率が39%と言われて、みんなが騒いでいますが、自給率が低いとどんな問題が起こるのでしょうか。自給率が低くなった社会でのリスクについて考えてみます。

1.世界的な異常気象
大干ばつ等によって、小麦粉の値段が上がってしまい麺類やパンの値段が急騰してしまいます。産地がグローバルになることで気象的なばらつき、出来不出来もばらついてしまいます。

2.人口の爆発的増加
いつ世界的な食糧危機に見舞われても仕方ない状況です。

3.輸入国との関係悪化
国内需要が優先されるため、輸出に回されない可能性があります。食べ物は国民の命綱で、その国と何らかのトラブルが発生した場合、食料をストップされることになってしまいます。

このような悲惨な状況を打開しようと、自給率を上げるための施策が一部で始まっています。

それが、休耕田を利用した多収飼料米の栽培です。

多収飼料米とは、家畜のえさ用に作られた米で普通の米と比較して約1.3倍の収穫量得ることができます。これを休耕田を利用して栽培し、多くえさに混ぜることで国内自給の飼料を多く使うことができ、さらに休耕田を有効利用できる一石二鳥な施策といえます。

今後、このような施策だけでなく、自分たちで多くの食材を作るための施策が必要ではないでしょうか。例えば、生産者に対して税的、収入的な優遇施策を与え、消費者にとって外国産に匹敵するような値段で食べれるようにするなど考えられるのではないでしょうか。

自分たちが毎日食べるものばかりなので、真剣に考えなければならない問題だと思います。




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