F1カナダGPを終わって思うこと
F1のカナダグランプリは、ルイス・ハミルトンの圧勝で終わった。ポールトゥーウィンで終始安定しレースを運び見事初優勝を飾ることができました。
そんな中、今回のカナダGPも大荒れな展開となりました。実にセーフティーカーが4回も入るという波乱で、クビサのクラッシュによる病院搬送、マッサとフィジケラのピットアウトでの信号無視による失格など色々な話題が残ったレースだったけど、自分が今回一番疑問に思ったのが、とあるレギュレーションです。
それは、今年から始まった「レース中にソフトタイヤとハードタイヤの両方をレース中に使用しなければならない」というもの。
理由は、タイヤの無駄を抑えるためということらしいです。ソフトとハード両方持ち込まれたタイヤのうち、使われなかったタイヤは次のレースに利用されることなく廃棄されてしまうそうです。そこで無駄を抑えるため両方を利用しようということになったのです。
一般に、ソフトタイヤはグリップ(接地力)はいいけど耐久性がありません。一方、ハードタイヤはグリップがいまいちだけど耐久性がありません。
今回のレースでは、ソフトタイヤをつけたマシンがことごとくスリップを起こしていて、間近に迫る壁に激突していました。普通なら絶対に使わないタイヤなのに、規則によって使わざるを得なかったのです。
そもそも、公平性と安全性を考慮し作成されるべきなのがレギュレーションではないでしょうか。人の生命も関わる危険なスポーツの重要な部分を担うタイヤで、その生命を脅かすようなレギュレーションであるように思えてなりません。
今回クビサはなんとか一命を取り留め骨折ですみましたが、このままでは第2のセナを生み出してしまうのではないかと一ファンとしてすごく心配でなりません。
来年には、この規則がなくなることを願っています。
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