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任天堂も開始するネット課金

2012/04/21 Category: ニュース

モバゲーやGREEなど今注目を浴びて急成長をしているSNS関連企業の収益の源泉はネット課金の仕組みにあるといわれています。はじめは無料で始めることができるゲームばかりなのですが、無料のままではゲーム自体を有利に進めることができず、戦いに負けてしまいやすくなったり、莫大なる労力を必要としたりします。その結果時間をお金で解決するかのように、数百円でアイテムを購入しキャラクター自体を進化させるのです。

さらに、自分専用のアバターと呼ばれるキャラクターをかっこいい服に着せ替えるためにも、数百円を支払う、という風に、ちょっとずつお金がかかるようになっていて、気がつくと数万円の請求になったりするのが恐ろしいところで、社会問題にまで発展しています。十分な判断ができない中高生に高額請求問題が発生することに、この問題の恐ろしさがあるのです。

しかし、ゲーム企業としてはこの収益力は魅力的であり、今やこの手法を採用しない限り先は望めないほどにまでなっているのが現状です。そんななか、ゲームソフトとして完結した販売にこだわっていた任天堂もとうとうネット課金の世界に足を踏み入れるソフトを発売しました。それが「ニンテンドー3DS」のソフト「ファイアーエムブレム 覚醒」です。

そのままネット課金の仕組みをそのまま採用するのではなく、任天堂なりのけじめがそこにはあります。それは、ゲームの本編はしっかりとはじめに購入したソフトの代金で完結することができるというもので、さらに本編とは別の追加シナリオを刷る場合には、ネットで300円で購入することができるという二段構えになっています。これによって、1本のソフトで継続的な収入を狙うことができるようになります。

今後、既存のゲームソフト会社が販売しているソフトも同様の形を踏襲していくことになると思います。これからは、ゲームをする人自体がこれまで以上に「いくらかかるのか」というコストを意識して、利用をわきまえながらゲームを楽しむという自制心が求められる時代が本格的に到来することになりそうです。

【参考】朝日新聞 2011/4/20

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