ビール腹はビールのせいじゃない
毎年、人間ドックを受け続けている自分が最も気にするのが体重であったり、BMIであったりする、いわゆる肥満と呼ばれているたぐいのものだったりします。幸いに結果の上では大丈夫なのですが、いつなってもおかしくない年齢なだけに気を緩めてはいけないと検査結果が出るたびに気を引き締めています。
男性の肥満体型として典型的なのが、お腹がぽっこりと出てしまう「ビール腹」ではないでしょうか。その名の通り昔からビールを飲み過ぎるとこのようなお腹になると考えられてきました。ビール会社の商品を見ても、糖質やプリン体をカットした商品がいくつも登場していることも裏付けなのだと思っていました。
しかし、滋賀医科大の上島弘嗣・特任教授たちの調査結果によると、ビールをよく飲む中高年の男性と、そうでない人を比べても、腹囲に差はみられなかったことから、「ビール腹」はビールを飲む量とは関係ないことがわかったといいます。
であれば、ビール以外のアルコールが影響を及ぼしているのかといえばそうでもなく、研究グループによると
食べ過ぎと運動不足が「ビール腹」の原因だと説明しています。確かに、年をとるにつれていいものを食べるようになり、運動をあまりしないようになっていきます。カロリーをものすごく摂取するのに、それを外に出さないのであれば、肥満体型になるのも当たり前だといえるでしょう。
これからは、自分の肥満をビールのせいにすることができそうもないので、あきらめてカロリーを控えて運動をするしか、道はなさそうです。
【参考】読売新聞 2011年10月13日
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