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プリンスとアンデスの由来

2011/06/16 Category: 日記

メロンの種類としてどのようなものを想像するでしょうか。きっと「夕張」「プリンス」「アンデス」といった種類を思い出すという人が多いのではないでしょうか。思い出す人が多いということはそれだけ生活のなかに身近な存在としているということ。比較的安価で食べることができるプリンスやアンデスといったメロンを作りだしたのはいずれも大手種苗メーカーであるサカタのタネなのです。

以前、メロンといえば温室メロンとも呼ばれているマスクメロンが主流であり、ガラス温室で紐などに結びお付けながら1株に1個栽培する方法が採られていました。それゆえ大量生産することができないので、おのずと高価な果物になり、その利用目的が高級料理店のデザートや贈答用といった庶民向けのものではなかったのです。今でもメロンといえば高価で贅沢な食べ物だというイメージがあるのはそのためでしょう。

そんなメロンに対して、革新的な種類を取り入れたのがサカタのタネでした。創業者の坂田さんは外国で食べたメロンがものすごくおいしく、しかもそれが露地で栽培された安価なものであるという事実に驚き、日本で作りだしたのがプリンスメロンでした。プリンスの由来は市場に出す前の試食会で横浜の青果商の集まり「プリンス会」からとったものだといいます。

一方アンデスは、栽培できるネットの模様がついたメロンとして登場しました。甘さがいつも一定なので、作る人も売る人も食べる人もみんな安心であることから「アンシンデスメロン」からシンを抜いて「アンデスメロン」と呼ばれるようになったといいます。てっきりアンデス山脈のアンデスだとばっかり思っていたのですが、全く違う名前の由来がありました。

今でも、メロンを食べるときは少しだけ嬉しい気持ちになり、ウキウキしてくるのは甘くて美味しいだけでなく高級食材を食べている満足感を得ているからなのかもしれません。それが安く食べられるようになったサカタのタネの人たちに感謝ですね。

【参考】相鉄瓦版 第196号




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