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「七夕」を「たなばた」と読む理由

2010/07/08 Category: 日記

7月7日は七夕の日で、多くの人が願い事を短冊に書いてお願い事をしたのではないでしょうか。今日は会社も七夕ライトダウンのため残業なしで早く帰ることに。帰りながらふと素朴な疑問がわき上がってきます。

「どうして「七夕」って、「たなばた」と読むのだろう?」

普通に読めば、「ななゆう」となってしまうのですが、そこをあえてたなばたと読むのは何らかの理由があるに違いありません。そこで、「七夕」を「たなばた」と読む理由について調べてみることにします。

七夕の日である7月7日付近は、ちょうど稲の開花期で水害や病害のことが気になる時期にあたります。そこで人々は祈りを捧げることになります。収穫の無事を祈り、棚機女(たなばたつめ)という巫女が水辺の棚の上に設けられた機屋で棚機(たなばた)と呼ばれる機織り機を使って先祖に捧げる衣を織りあげ、それを祀って神の降臨を待つという禊(みそぎ)の行事があったそうです。

もともとは7月7日の夕方を表して七夕(しちせき)と呼ばれていたものが、次第にこの行事から、棚機(たなばた)にちなんで七夕(たなばた)という読み方に変わっていったのがきっかけといわれています。

一方、七夕の日である7月7日には、古代中国で行なわれていた乞巧奠(きっこうでん)という行事が行なわれていました。乞巧奠では、有名な織姫と彦星の恋物語が展開され、このふたりの逢瀬を祝い、織姫にあやかって機織りの技が上手くなるように、手芸や手習いの上達を願って、巧みになるように乞う祭り (奠)と言う意味の「乞巧奠(きっこうでん)」が催されるようになり、日本でも宮中儀式として取り入られるようになったといいます。

七夕は古代中国の乞巧奠と、日本で行なわれていた豊作の願いなどを祈念する行事とがうまく融合して今のような形になっていったのです。七夕の日に対する古の人の思いを感じると、ほんの少しだけ楽しみ方にも厚みが出るような気がしてきます。

【参考】All About
http://allabout.co.jp/family/seasonalevent/closeup/CU20060620A/index2.htm




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