マジカルナンバー7
人間が瞬間的に覚えることができるものは7つが限界であると言われています。考えてみると日常生活の中で7つセットになった言葉というものが実に多いことがわかります。数え上げればきりがないのですが、以下にその例を示します。
・虹の色
非常にたくさんの色が実際は見えているにも関わらず、虹の色は七色と表現します。
・音階
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シの7つの音から成り立っています。
・1週間
言わずと知れた7日です。
・郵便番号
以前5桁だったものが7桁になりました。
・不思議
もっとたくさん不思議なことはあるのですが、七不思議といわれています。
・親の七光り
子供にとっては超えるべき大きな存在です。
・七草
春の七草など有名です。自分は七つの野菜を全部言える自信がありませんが。
このように、7という数字は本当に七つしかないという場合と、「たくさんある」ということを示す場合があるようです。アメリカの心理学者であるジョージ・ミラー教授が発表した論文「マジカルナンバー7+-2」のなかで、個人差を含めると2つの誤差があるが7つを超えると脳の構造上覚えたり、認識したるすることが難しくなることを発見しました。
つまり人間の脳は、その限られた領域をうまく使って覚えるしかないということがわかります。自分たちは日常生活の中で暗記したり覚えたりする必要がある場面にいくつも遭遇します。その中で多くのものを一度に覚えるのではなく、このジョージ・ミラー教授が示すマジカルナンバー7を応用し、多くの数の覚えるべきことを7つという区切りで覚えることによって、効果を得やすいのではないでしょうか。
7月7日の七夕を迎えるにあたって、7という特別な数字について改めて考えてみるといいのではないでしょうか。
【参考】日経Plus1 2009年7月4日
認知心理学入門―その基礎理論と応用 (1995/04) 岡林 春雄 |
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