法改正で落とし物が急増?
2007年に49年ぶりに遺失物法が改正され、以下のような主な変更が行われました。
1. 持ち主が発見しやすいようにするため、落とし物の種類や特徴などの情報をインターネットで公開する。
2. 落とし物の保存期間をそれまでの6ヶ月から3ヶ月に短縮する
3. 2週間以内に返還できなければ傘、衣類、自転車などは売却できるようにする
なかでも落とし物をインターネットで検索できるようになったが功を奏したのか、警察庁の統計によると全国の交番などに届けられた落とし物の数は2007年の1272万点から2008年は1734万点と実に36%も増加したそうです。飲食店や小売店などから客の落とし物がこまめに届いたことも大きかったようです。
しかしながら、これだけ落とし物がインターネットに掲載され持ち主に知らせているにも関わらず、返還率は2008年度で35.6%(617万点)に留まり、前年よりも4.8%改善したに過ぎないのが現状のようです。
これは、インターネットに掲載されていることの周知不足から多くの人がその存在を未だに知らないことからきているのではないかと思います。せっかく画期的なシステムを構築してもそれを利用する人が知らないのであれば、宝の持ち腐れとなってしまいます。今後、もっと広く知られるようになるに連れ落とし物が無事に落とし主のもとへと帰っていくことを期待したいと思います。
ちなみに、2008年の落とし物の上位5品目は以下の通りです。
1. 傘(16.2%)
2. 衣類(16.0%)
3. 財布類(9.7%)
4. 証明書類(9.6%)
5. 有価証券類(6.7%)
景気の影響か、お金の落とし物は142億円で前年よりも2%減ったそうです。
【参考】日経Plus1 2009年9月12日
落とし物、盗難防止に。伸びるキーチェーン。【旅行用品】 ワイヤーループ(黒)
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