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「オプトイン」「オプトアウト」とは?

2009/03/15 Category: ビジネス

Googleストリートビューは、利用者にとって非常に便利な機能を提供してくれました。地図では分からないような周辺の様子を、あたかもその場にいるかのように360度目線で見ることができるようになったのです。これを使っている不動産屋さんは、現地へ客を連れて行かなくても雰囲気を伝えることができるため、効率が上がったと喜んでいます。しかし、一方で画像に写った人や建物、車など、承諾を得ずに見える状態になっていることが社会的に問題になっていることも確かです。

このように事前確認をするかどうかということが社会的に関心を寄せているのですが、企業が広告や宣伝メールを送る際に、利用者に事前に確認を求めるべきという流れが起こり、2008年に法律が改正されるまでになりました。

ここで関連する言葉が、「オプトイン」と「オプトアウト」です。主に企業がユーザーに対して広告・宣伝メールを送る際の“作法”を指すために使われる言葉です。以下にその言葉の意味を簡単に紹介します。

■オプトイン(opt-in)
広告・宣伝メールを送る際に、ユーザーに事前に許可を取るやり方です。例えば、ネットショッピングをする時に、購入手続きの最後の画面に「今後、新商品などの情報をメールで受け取ることを希望する」といった選択肢が現れることがありますが、これにユーザが同意した場合のみ、企業はメールを送ることができます。つまり、「明示的に同意していない限り、配信を拒否している」ことになります。

■オプトアウト(opt-out)
ユーザーの許可を得ずに広告・宣伝メールを送るやり方です。上記のネット・ショップの例だと、過去に商品を購入したユーザーなどに勝手に広告・宣伝メールを送り付けます。ユーザが送って欲しくないと思ったときに、配信拒否を伝えるとメールを次から送ってはいけないというのが、このオプトアウト・メールの考え方になります。つまり、「明示的に拒否していないなら、配信に同意している」ということになります。

すべての業者がオプトアウト・メールのルールを守っていればいいのですが、守らない業者も激増したので、特定電子メール法と特定商取引法が 2008年6月に改正されました。これによって、広告・宣伝メールの送信者は原則としてオプトイン方式を採用しなければならなくなり、許可なく広告・宣伝メールを送っただけで法律違反となりました。

さらに、業者はユーザーから許可を得たという記録を保存しておく義務も課されました。これで、利用者が少しでも迷惑メールから解放されることになれば嬉しいのですが、業者は次なる作戦を必ず考えているので、取り締まる側は常に目を光らせていく必要がありそうですね。

【参考】
・be on Saturday 3月14日
・ITpro http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Keyword/20080729/311680/

情報法入門 デジタル・ネットワークの法律 情報法入門 デジタル・ネットワークの法律
(2008/03/19)
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