正しさよりも大切なもの
新米管理職のAさんは、部下の指導にすごく熱心にも関わらず、部下の元気がどんどんなくなっていったそうです。部下に何か間違ったことを言っているか訪ねると、「いいえ、いつも正しいです」と返し、再びうつむいて黙ってしまうそうです。
このエピソードから、どんなことがわかるでしょうか。言っていることは正しいにも関わらず、指導されても元気になれない理由、そのことを突き詰める必要があります。
それは、なんと言っても「伝え方」なんだと思います。ただ意見や情報を伝えるだけでなく、それを受け取る側の立場や気持ちを考えながら話をしたり指導してあげること。
そんな風に相手に対する気配りが、「正しさ」を超える場合もあるのです。人間も感情の生き物であり、言い方次第でその伝わり方はプラスから0に、それで済めばよくって下手をするとマイナス効果をもたらすことににもなりかねません。
そのためには、話し方もネガティブな相手が傷つくようなことを言うのではなく、いい面やポジティブに仕事ができるようなアドバイスを含めて話をしてみるといいかもしれませんね。
【参考】日経新聞夕刊(6月11日)
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