ほめるだけでは部下は育たない
人は褒めることによって伸びていくし、吸収もしやすくなるといいます。確かに頭ごなしに怒鳴ったり、叱りすぎても逆効果といえるでしょう。
会社でも、この褒めることによって部下を成長させる育成方法はすでに確立している感がありますが、この度JR西日本の研究で必ずしもほめるだけでは部下の責任感は向上しないという驚くべき結果がでました。
JR西日本が行った研究では、「効果的なほめ方、しかり方」について運転士や管理職計530人にアンケートなどを実施した結果としてまとめています。その結果、部下が工夫した点を上司が評価した場合は業務への責任感が上昇するのですが、評価しなかったときは責任感が低下することがわかったそうです。
しかし、上司との関係が悪ければ責任感が低下するという結果も出ていて、「上司と部下の関係が良好な状態を保ったうえでほめることが重要」としているのです。
ここからわかることは、上司としてはまず部下との関係を良好に保つことが求められるのです。人間的に尊敬できる気持ちを許した相手からの指示でないと、仕事への責任感もなくなってしまうのです。
その上で、部下が一生懸命に行った仕事については、きちんと評価してあげること、その上で適切なアドバイスを与えることによって相乗効果を得ることができます。しかし、適当に力を抜いて行った仕事について、過剰に評価されるとなんだか興ざめしてしまうものです。
上司としては、部下がどのようなところで頑張っているのかを見極め、適切なアドバイスが求められつつ、人間関係も築くという難しい仕事といえるんですね。
【参考】Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081020-00000538-san-soci
プロコーチのコーチングセンスが身につくスキル (スーパー・ラーニング3) (スーパー・ラーニング) (スーパー・ラーニング) (2008/07/17) 岸 英光 |
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