人の効果的な励まし方
人は非常に敏感な心を持っているので、相手に対する声のかけ方一つとっても、やり方によってその効果は大きく違ってきます。
例えば仕事がつらいと言う人に対して、「がんばれ」という言葉をかけ励ますことは簡単ですが、それでは相手の心に伝わる言葉を残すことはできないでしょう。
「電話してきてくれてありがとう。つらかったね。まずやゆっくりと休んで、そこからまた考えればいいよ」
このように、静かに訴えを受け止めることがすごく大事だと思います。
最近、口うるさく注意し、いざ失敗すると期待を裏切られたことにがっかりして、ののしる人が増えているような気がします。
ピースマインド臨床心理士の三上道代さんも語っていますが、どんな人でも人生の中で挫折や困難はあります。大切なのは、傷ついた相手に対して失敗を未然に防ぐことではなく、失敗したときにその痛みを受け止めること、そしてどのようにリカバリーをするかを一緒に考え、励まし、相手が自立するまで見守り続けることが大切だと思います。
相手が子供であったり、友達であったり、夫婦であっても基本的には変わらないでしょう。
失敗は次にプラスの力に変えることができる大切なものです。それを恐れることのないよう、働きかけを行うといいですね。
【参考】日本経済新聞(夕刊) 2008年1月16日
授業に自信をなくしたとき (若い教師を励ます本) (2006/10) 松野 孝雄 |
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