部下が失敗した時の効果的な対処法
仕事をしていると誰にだって、ミスを冒す場面はあります。自分が部下の立場だとしたら、失敗したときに上司から思いっきり責められたり、怒鳴られたりしたらどう思うでしょうか。きっと、すごく落ち込んで立ち直れなくなってしまうか、それとも思い切り自分のミスは棚に上げて反発するかのどちらかではないでしょうか。
よく、仕事をする時には自分が一つ上の役職になったつもりで行うのがいいとされています。例えば、平社員であれば一つ上の役職(例えば係長など)で、課長であれば部長の立場に立って考えるといいというのです。
一つ上の立場になったと言うことで自分が部下をもって指導する上で、部下が失敗時にどのように対応するのがよりベターと言えるのでしょうか。
対応には以下の3ステップを踏んで行うと効果的と言えるそうです。
■Step1 -確認-
本当にミスや失敗なのかを確認します。相手側の勘違いや指示ミスの可能性など事実関係を中心に話をよく聞きます。
■Step2 -原因を考える-
当事者に原因や再発防止策を考えさせて確認すします。答えがでないのであれば、この場面で具体的なアドバイスを与えるといいでしょう。
■Step3 -フォロー、励まし-
今後の期待をにじませて、次の業務へ励ましの言葉をかけます。必要に応じてケーススタディーとして担当内で共有させます。
このように、失敗をした人に対しては以下に早く気持ちを切り替えさせるかが重要な課題といえます。前のことはいい意味で忘れて次の仕事に活かすことができれば、人間的にも一歩前進することができる様になりますよね。
ただし、厳しい対応が必要な場合もあるそうです。それは、同じ失敗を何度も繰り返してしまった場合で、原因が自分にあるんだという当事者意識が欠けてしまっている可能性があります。この場合には、根気強く指導する必要があります。それでもダメなら担当業務の見直しが必要でしょう。
コーチングプログラムなどを提供するコーチ・トゥウェンティーワンの会長である伊藤さんが最後に素晴らしい言葉を仰っているので、紹介したいと思います。
「責任を取るということは落ち込むことではなく、次に向けどう修正するかを自ら考え実行することです。」
上司は、その道筋を明確に示してあげて、後は担当者の努力に任せてあげることが大切なんじゃないかと思います。
【参考】日経Plus1 9月20日
その気にさせる!コーチング術 速効テクニック編―試合に勝つ!記録を伸ばす!スポーツ心理学活用法30 (からだ読本) (2006/03) 高畑 好秀 |
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