あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 高良健吾


花燃ゆ 第13回「コレラと爆弾」

2015年3月 29日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

これまで幕末を舞台にした大河ドラマをいくつか見てきましたが、今回新たな発見がありました。それはアメリカ船から持ち込まれたというコレラ菌が日本に猛威をふるっていたという事実。その悲惨さをきくという少女によって伝える演出はうまいなと感じました。

こういう出来事があると、そんな病原菌をもたらす異国に対して激しい嫌悪感と恐怖感を感じるのは仕方の無い面もあると思います。尊王攘夷運動の盛り上がる要素としてコレラのことを把握していなかった自分としては、国民感情として異国を打ち払えという気持ちに新しい考え方を持つことができた内容となりました。

徐々に反体制派の一躍をになうようになって行く松下村塾の面々ですが、なかでも久坂玄瑞の藩命に違反して京へ向かう行動と、爆弾騒ぎ、そして寅次郎の何かを決したような表情から、きっと遅からず潰されてしまうことになるのだろうという感じさせます。

その中でも心に響いたのが寅次郎の言葉「戦いとはいくさだけではない。屈しない心を持つことなのだ。」これは響きました。屈しない心というものは、ただ単に誰かに言われたりしてやるだけでなく、自分で何かを成し遂げようと自ら行動することなのだと理解しました。そう考えると現代にも吉田松陰の言葉は意味を持ってくるのではないでしょうか。

さて次回からとうとう安政の大獄が始まります。あまりにも有名な歴史なのでどうなってしまうのかは分かりますが、それに至るまでの道筋や人々の思いを見てみたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
福井県小浜市
 - 梅田雲浜先生誕生地碑

京都府京都市
 - 梅田雲浜邸址

花燃ゆ 第12回「戻れないふたり」

2015年3月 22日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

今回は、文と久坂玄瑞の婚礼に関する話題でした。見終わった率直な感想としては、歴史ドラマとして見るのではなく普通のドラマとしてみるのであれば、今回は大きなターニングポイントであったということ。

それはこれまで自由気ままに生きてきた主人公の文という人物が今回明確に志として久坂とともに生きて行き支えていくのだと自覚したことが大きいと思います。結婚してからもしばらくは久坂の気持ちを感じることが出来なかった文は、久坂が江戸に行き離ればなれになってしまうという状況のなかで「議論」することにより、久坂の本心と優しさに触れることができたのです。

長州藩としては、前回まで権勢をふるっていた椋梨が今回は一切登場せず、代わりに周布の露出がものすごく高まります。周布が長州にとってプラスに働くような振る舞いをするのかどうか、自分のなかではちょっとした楽しみになっています。今のところ小田村など優秀な人物が周りにいるのでいいかもしれませんが、今後は幕府に対してどのような態度をするのか気になるところです。

そして気になるのが吉田松陰です。前回までは松下村塾のなかで中立的な立場で議論を活発化させていましたが、今回の最後の方からは久坂を利用してものすごく過激な行動に出ようとしています。

おそらく次回以降はこの傾向が強まるのではないかとみられることから、松陰が大老となった井伊直弼に目を付けられるのは仕方ない面もあったのかなと思わせるような布石が今回打たれたような気がします。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県萩市
 - 久坂玄瑞誕生地

花燃ゆ 第9回「高杉晋作、参上」

2015年3月 01日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

どんどん勢いが増していく寅次郎の私塾ですが、それと呼応するように藩からも厳しい目線で見られはじめるようになります。考えて見ればそれは自然で、寅次郎は罪人の身でありそのような人が身分の低いものを集めて知識をつけようというのです。この時代は明確な身分制度があり下級のものは政治に口を出すことなどできず、そのため初めからそのようなことは考えもしなかったのです。しかし、寅次郎のように農民などのこれまで学問を学ぶ機会のなかった人々に学ぶ機会を与えるというだけで、藩や幕府に余計な批判がされる可能性があるのですから、椋梨のような人物が考えることはきわめて自然だといえます。

今は、久坂や高杉、伊藤といった人物が続々と集結し大きくなっていく寅次郎の私塾ですが、これ以上大きくなり、門下生が何らかの言論を藩や幕府にいうことによって、事態はいつでも悪化する危険性をはらんでいるのだと思います。できれば、そういった逆の面からの見方もあると、フラグになるだけでなく楽しめるのではないでしょうか。

そんな松下村塾絡みは非常に面白く映るのですが、やはり文周辺の出来事となると、以前の江のように恋愛ものや感情もの、ホームドラマものを思わせる内容だなと感じてしまいます。例えば、文のことを気になりだしている久坂が、文を泣かしたと高杉にけんかをしかけたり、文の弟が大人になって姉のお節介を辞めて欲しいと訴えたり。これって、大河ドラマなんだろうかと思ってしまうのですが、この辺りはさらりと流してしまうのがいいのかもしれません。

さて、次回は松下村塾が繁栄を極めます。伊勢谷友介さんの撮影も終わったというニュースもありますが、もうしばらくその自由な言論が続きそうです。個人的には劇団ひとりがドラマのなかでどのような笑いを誘ってくれるのか楽しみにしたいところです。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県萩市
 - 高杉晋作誕生地