あしたまにあーな

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真田丸 第24回「滅亡」

2016年6月 19日 By: rainbow Category: 2016年_真田丸 No Comments →

前回から顔を真っ白にしながら頑張ってきた北条氏政が最期の時を迎えます。氏政を演じる高嶋政伸さんのインタビュー記事を読んだことがあります。最近奇抜な雰囲気を醸し出した演技をすることが多いそうなのですが、外見にとらわれずにその人物をいかに引き出すかを意識しているといいます。

そういう意味で、今回の氏政も外見とは裏腹に、悩みに悩んだ結果の絶望と決意をうまく表現できていたと思います。このような素晴らしい演技をする役者が物語を支えているのだと改めて感じました。

歴史上大きな転換期となる、一夜城に関しては今回は描かれませんでした。こういった圧力的な部分ではなく、人間が1つの決断をしたのだということを表現したかったのではないかと思います。その中で信繁に与えられた役割は本当に大きかったのではないでしょうか。乗り込んでいった小田原城のなかでも氏政にいい感じでPUSHすることもできたし、それ以降伊達政宗との接触も今後の布石になったと思います。

さて次回は、千利休の最期、そして鶴松亡き後の混乱を中心に、ご乱心な秀吉を見ることができると思いますが、その中での真田家の人々の振る舞いを楽しみにしたいと思います。

◆真田丸紀行◆
神奈川県小田原市
 - 北条氏政・氏照の墓所

真田丸 第8回「調略」

2016年2月 28日 By: rainbow Category: 2016年_真田丸 No Comments →

前回からもの凄い勢いで責めてきた北条は、氏政の子供である氏直を大将として信濃に攻め込んできます。これに対抗するために昌幸も様々な策を巡らせて上杉の家臣である春日信達を調略することによって海津城を手に入れ、北条方に与する作戦を考え、実行に移します。そのために信繁を派遣するのですが、昌幸はさらに上の作戦をこっそりと考えていたのでした。

物語のなかで信繁もいっていましたが、昌幸たちが考える作戦は見方も欺く完璧なものであると同時に生き残るためには非情になる部分をこの時点では受け入れることができないようです。たしかに、言葉や文書で信用すると言っておいてその裏で信用していないばかりか命を奪ってしまう部分は見ているこちらとしても震撼すると同時に、昌幸の恐ろしさを感じます。昌幸は前回までのようにおたおたすることなくしっかりと真田の方向性を指し示す頼りがいのある存在になっていました。そして、完全に主人公よりも存在感たっぷりな草刈正雄さんの演技にこれからも目を離せそうもありません。

周囲の大名として今回登場するのは上杉、徳川、北条の3名。上杉は景勝の人の良さがひときわ目立っていましたが、一方で直江兼続の恐ろしく鋭い目線に見ている方もドキドキしてしまいそうです。数年前の妻夫木君とはあまりにも違う雰囲気ではありますが、これはこれでありでしょう。徳川は、相変わらずあたふたとしていますが、最後の場面で昌幸の行動目的を察知した模様。これによって物語がどのように変化していくのか楽しみです。北条については、氏政の院政を意識させる内容であり、今後も続いていきそうです。

こうした真田家に関連する大名の様子を面白く表現してくれるので、非常に好感が持てる内容となっています。徐々に、昌幸と信幸、信繁親子の関係が変わっていきそうな雰囲気を醸し出しています。昌幸の言動に納得はしなくても尊敬の念を持って付いていこうとする信繁と、納得しないがために反発する信幸。この構図を今後も確立していくことが予想されます。次回は、信繁の心の動きを見ることができそうなので楽しみにしたいと思います。

◆真田丸紀行◆
長野県長野市
 - 松代城跡(旧海津城)

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天地人 第41回「上杉の生きる道」

2009年10月 12日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

今回の天地人は人間模様をすごく表現していて、戦のシーンに頼らない人間そのものの心を表現している自分にとってあるべき大河ドラマであったと思います。徳川の世の中が到来し日本が家康によって平定されようとしている今、兼続や上杉にとって次の生き方を模索しもがいている苦しい時代でした。

上杉は、会津から米沢へ移され石高が下がってしまったにも関わらずほぼすべての家臣を引き連れて米沢へ移動します。重臣たちも一つの建物に複数の家族が一緒に住み、苦しい家計を何とかやりくりする必要がありましたが、それなりに楽しい生活になったようです。
そんな中、まずはじめの人間ドラマがやってきます。上杉家を守るため直江家を本多正信に託し、自分の嫡男である竹松に後を継がせないことにします。なんと言っても加藤清史郎くんに尽きるこの場面は、なんか不思議な気分になった人も多いのではないでしょうか。高嶋政伸が演じる兼続の父、惣右衛門が昔の兼続を思い出す回想シーンでも加藤清史郎くんが登場し、今に戻ってきても加藤清史郎くんが出ているのですからどっちがどっちだかわからなくなってしまいます。父の愛を疑うなというセリフにぐっと来てしまいました。

この後は、次第に惣右衛門の最期がやってきます。兼続と酒を飲み交わし兼続が父のような父になりたいと言うと、惣右衛門も兼続のことを誇りだとお互いに認め合います。どちらの気持ちも分かりますが、自分はどちらかというと兼続の方に感情移入してしまいました。影で支えて叱咤激励してくれる父に自分もなりたいと改めて思います。このあたりですこしじーんと来ていたのですが、最期に縁側で人生を全うしやるべき事をやったという満足感をもって笑顔で眠るようにこの世を去っていった惣右衛門。高嶋政伸もうまく演じていて、物語の骨格をしっかりと作ってくれる名演技でした。

次回からは、ドラマも終盤に迫ってきます。兼続には心の支えのひとりをなくすことになりますが、それは同時に人を成長させることにもなります。どのように上杉をもり立ててて行くのか、楽しみにしたいと思います。

□■天地人紀行■□
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