あしたまにあーな

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西郷どん 第39回「父、西郷隆盛」

2018年10月 21日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

とうとう最終章が始まります。その冒頭は時代考証を担当されていて、最近様々な歴史番組にも登場されている磯田道史さん。もの凄く自然な形で京都前市長である内貴甚三郎を演じます。その引き継ぎ役として登場したのが西田敏行さんが演じる西郷菊次郎でした。この展開はただただ驚くばかりでした。このことによって、西田さんがナレーションしていたのは、菊次郎目線だったのだなと改めて理解することができました。

この現在から時代を遡る描き方は過去様々な大河ドラマでも活用されてきましたが、この物語の最終段階において活用されるというのはなかなかなかったのではないでしょうか。そのくらい新鮮な感じでした。

中央政府のゴタゴタ感を尻目に、薩摩で穏やかな日々を暮らしつつ、戊辰戦争で命を落としてしまった武士の家を一軒一軒まわって弔うという地道な活動していた西郷は、名前を隆盛に変えます。奄美大島にいた愛加那のもとから糸を介し菊次郎を引き取り、西郷家の中で育てることになります。

初めは慣れない薩摩での暮らしではありましたが、父の姿をみて父のようになりたいと強く思うようになります。そのことが、隆盛の気持ちを再び東京に向かわせる要因となりました。自分の息子から尊敬され、そのような道に進みたいと思われる父親でありたいなと強く思う一場面でした。

■紀行■
・東京都千代田区
 皇居

・東京都新宿区
 旧岩倉具視邸(玄国寺)
 JR「高田馬場」下車 徒歩10分

・東京都港区
  旧新橋停車場跡
 JR「新橋」下車 徒歩5分


NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美

西郷どん 第3回「子どもは国の宝」

2018年1月 21日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

初めのうちは薩摩ことばに違和感があり、聞き取ることができないと話題になっていましたが、徐々にその声も小さくなり今ではほぼ雰囲気などで状況を読み取ることができるようになったと思います。そうなると演出など余計なところに気をとらわれることもなくなり、物語に集中できるようになってきたなと感じます。

下級武士である西郷家はもの凄く貧しく、家族を医者に診せるだけのお金もありません。その苦しさから父の吉兵衛は商家から借金をしようと言い出します。身分や対面を気にすることのない吉之助は初め反対しますが、結局は商家のお世話になることになります。ナレーションで西田敏行さんは、さくっとこの借金を完済するのは明治維新になってからといっていましたが、あそこまでの人物になってもなかなか返せないほどどのように使っていったのかが気になるところ。

個人的には、帰り道に出会った幼い頃の中村半次郎の一家に分け与えてしまうのではないかと思ったのですが、さすがそこまでではありませんでした。お人好しなところは人望を集めるメリットではありますが、お金が絡むと色々と厄介なことも増えるので、なにもなければ良いのですが。。

藩に目を向けてみると斉彬はようやく意を決して父の斉興の失墜しようとしますが、結果的に調所の命を奪ってしまうことになります。藩の財政を立て直した立役者であることを考慮して、もう少し違った形で後継者に漬けなかったものか悩ましいところです。さらに、斉輿と由羅は斉彬に反撃するため、彼に近い人物を次々と処罰していきます。吉之助に近い赤山靭負も次回やばそうな雰囲気。こういう強制力ではなにも生まないのですが、斉興が今後どうなっていくのか気になるところです。

■紀行■
鹿児島県鹿児島市
・仙巌園
 JR「鹿児島中央」からバス「仙巌園前」下車すぐ

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八重の桜 第50回「いつの日も花は咲く」

2013年12月 15日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

物語は従軍篤志看護婦として広島陸軍予備病院で必死に看護する八重の姿から始まります。この辺りの姿は、戊辰戦争で多くの負傷兵を日新館で看護した姿に完全に重なります。時代は違ってもその人の根本的なところは変わらないのかもしれません。その当時からさらに進んでいるのが「敵も味方もなく看護する」という精神。相手が清国の兵士であっても、傷ついた者には平等に看護するという考え方は、この時を初めとして日本でも根付いていったのかもしれません。

その日清戦争を大陸で指揮するのが大山巌。坂の上の雲を見ていたので、その後の日露戦争での旅順攻略がとても厳しいものであったという印象を持ってみていたのですが、日清戦争では比較的たやすく攻略することができたようです。そういった軍事状況を鼓舞していたのが新聞社であり、その中心的な一人が徳富でした。新島襄の教え子でもある彼は、世論という目に見えないものを大きく動かす力を持っていて、八重はそれをどのように使うつもりなのか、厳しく問いだたします。この問は未だに答えが出ていない現代にも通じる宿題事項なのではないでしょうか。そんなことを考えさせられます。

気持ちが整理するために八重が向かったのがやはり、会津。そこには頼母がいました。いつの時代も必死に生きようと努力し、そして笑顔を保とうと努力する人々がいる。八重は、まるで桜であり散っても散っても、また次に咲き誇りなさいと諭します。西田敏行さんはさすがという演技で、物語を上手くしめてくれたような気がします。

ここで八重桜とは、この辺りから来ているのではないかと思って調べてみたのですが、実際にはそうではないようで、少し残念。それでもそう思わせるほどの素晴らしい人生を歩まれてきたんだと知ることが出来て、本当に良かったと思います。

さて、次回からは黒田官兵衛。戦国時代にまた戻ってきました。岡田准一さんの演技に期待したいと思います。

◆八重の桜紀行◆
京都府京都市
福島県会津若松市