あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 細田善彦


花燃ゆ 第48回「富岡製糸場の危機」

2015年11月 29日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

今回は、富岡製糸場に関してというよりも、教育問題に心血を注ぐ美和と楫取という内容の比重が高かったのではないでしょうか。しかし明治になってこれまで教育をまともに受けられなかった層の人々が、今回のようにどんどんそういう場を作ってくれるのは、将来の世の中にとって本当にプラスになります。

花燃ゆで描かれている楫取のように、即断即決し周囲も熱意を持ってそれを支える姿、そして阿久沢が言っていたように将来のための政治というものが目に見える形で庶民に提供されること、そうした努力を政治家がすることによって、世の中はきっと良くなっていくと信じられるのではないでしょうか。そんなことを考えさせられた内容となりました。

終盤は美和と楫取の再婚に向けた周囲からのプッシュという若干プライベートな部分で興味が薄くなってしまいましたが、次回はそれがメインとなる模様。残りもあと少しなので、物語全般をどのように締めくくるのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
群馬県富岡市
 - 富岡製糸場

花燃ゆ 第47回「姉妹の約束」

2015年11月 22日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

群馬は徐々に様々ば取り組みが功を奏し、順調に物事が進み始めていましたが、その中で突如生糸の暴落が発生します。前回も同じような事が起こりましたが、前回は群馬の生糸に粗悪品が混ざったことによる信用劣化が原因でした。

しかし今回はグローバルな経済の流れの中での暴落であり、群馬の生糸だけではなんともなりません。そこで楫取達が考えたのがアメリカに渡っている新井領一郎に力を借りて直接交渉をすることによって大口契約を取り付けるというもの。この作戦が見事に的中し、確実な販路を手にすることができるようになります。

しかし、それもつかの間。今度は価格が急騰し、一生懸命作った販路を利用しなくても高く売りさばける状況になります。早速リチャードソンとの契約を反故にして売りまくろうとする阿久沢ですが、そこにまったをかけたのが楫取でした。ここでも楫取は100年後に安心して暮らせるような基盤を構築することが大切だと説得します。

今まであれれば阿久沢の意見に賛同する者が多かった県庁ですが、今では楫取に与する職員が増えたことによって、楫取の意見が採用され、リチャードソンとの契約を守ろうと奮闘します。初めは、反対した手前協力出来なかった阿久沢ですが、結果として妻の手助けもあり、ともに群馬のために力を貸すことになり、物語としては非常にハッピーエンドとなります。

この政治経済部分は非常に良かったのですが、妻の寿に関しては悲しい結果になってしまいました。これまで憔悴しきった演技をずっと続けていた優香ですが、今回とうとう亡くなってしまいます。亡くなるまでずっと若作りな雰囲気だったので、20代でなくなったのかと思っていたのですが、歳が40代ということで驚きました。

美和も相当歳をとっているはずなのですが、奥にいる頃からほとんど容姿を変えない状況にあります。一体どこで老けた雰囲気を出すのでしょうか。

残り少なくなってきましたが、次回は富岡製糸場が危機になるようです。今、世界遺産登録で湧いている富岡製糸場なので、話題としては十分。どのように人々は守っていくのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
群馬県前橋市/東京都港区
 - 臨江閣

花燃ゆ 第42回「世界に賭ける糸」

2015年10月 18日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

群馬県令となった楫取が最初に取り組みべき事案は県の主要な産業である養蚕業について現状を把握することにありました。しかし、関連資料の提出を部下に指示してもなかなか手に入らない始末。様々な状況からどうやら阿久沢権蔵がキーパーソンとして関連事業を取り仕切っており、多くの権限を持った人物であることが判明します。しかもこの阿久沢は、個人でも生糸に関する事業を行っており誰よりも早く生糸相場を横浜などの港町から入手していました。こうなると完全に楫取との一騎打ちになるのだろうと思って、阿久沢を演じる江守徹がどこまで悪人のような雰囲気を出しながら、楫取の抵抗勢力として様々な妨害をするのだろうと楽しみにしていたのですが、現実的にはあっけない終わりでした。

それは、楫取のもとにやって来た星野長太郎と、その弟の新井領一?が生糸を直接取引を世界を相手に行いたいという話がきっかけになります。この二人の志はこれまで楫取や美和、そして寅次郎たちと同じであり、この思いを実現させることは大切であると考え群馬県としても支援する方向になります。しかし当初は阿久沢などの反対が当然のようにあったのですが、楫取が直接阿久沢の店に赴き交渉を重ねたことによって、阿久沢も支援することになるのですが、もう少し抵抗した方が乗り越えた壁の高さを実感することができたのではないでしょうか。

一方、杉家では前回までバリバリ元気だった敏三郎が危篤状態であるとの知らせが。急いで帰った美和ですが、そこで最後の力を振り絞って敏三郎は、自分は世の中の役に立てたのか、という自問。この問はまさに自分も強く思っていることで、もの凄く考えさせられました。思いの外敏三郎に対する愛情を脚本から感じ取ることができた一面でした。

さて、次回は前々から不穏な状況だった萩にいる前原がとうとう士族の不満を一手に引き受け、立ちあがります。これに否応なく巻き込まれる美和たち。どのような状況になっていくのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
群馬県富岡市
 - 富岡製糸場

群馬県桐生市
 - 水沼製糸所跡