あしたまにあーな

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篤姫 第45回「母からの文」

2008年11月 09日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

徳川宗家と薩摩・長州との戦が始まろうとしています。そんななか、前々から懸念されていた天璋院が薩摩出身ということで、薩摩に帰そうという動きがここにきて本格化します。前回、大奥を守ると言っていた天璋院に対してかなり失礼な話ですよね。小松帯刀であれば、その状況が分からないので島津久光に進言して、母親に手紙を書いてもらう行動は理解できるのですが、それを受けた小の島や滝山、唐橋たちの言葉はちょっとあり得ないかなと感じます。

そんな中、今回最も活躍したのが唐橋でしょう。滝山と小の島との口論に登場し、その場の張り詰めた雰囲気を素晴らしいユーモアで和らげます。NHKの唐橋のプロフィールの部分を見ると、これから彼女はもっと活躍することになる人物であることがわかります。高橋由美子も最後に来ていい役をGETしました。

一方歴史的に見ると、西郷や大久保達の画策によって徐々に薩摩の挑発にのって戦への道へ突き進んでしまう慶喜。小松帯刀の言葉が重く心に染みます。「国の行く末が分からないまま戦で死んでしまう人たちは、無駄死にだ。」確かにその通りですね。この時期は外国からも目をつけられている日本である以上、下手に内紛を起こしていれば攻め込まれる危険性は高まります。最悪のケースとしては、諸外国の植民地になってしまうことだってあるのです。外国の強さを知っている小松帯刀であるからこそ、先見の明をもって訴えるのですが、大久保達にはそこまで伝わるわけではありません。しかも、病で脚を患っている小松は自力でどうすることもできないのです。まさにこんな時に、という感じですね。

次回はますます大久保、西郷たちが突き進んでいくでしょう。どこで小松帯刀が抑えることができるのかを考えながら期待したいと思います。

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篤姫 第44回「龍馬死すとも」

2008年11月 02日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

とうとう大きな歴史が動き出しました。その動きのあまりのあっけなさに見終わった今、本当に出来事は起こったのかどうかが幻であったように思えて仕方ありません。その出来事とは、大政奉還と坂本龍馬の死でしょう。

まず大政奉還ですが、慶喜の存在感があまりにもありませんでしたね。当然と言えば当然ですが、天璋院の存在もあまり感じることができませんでした。二条城に大名を集めての会議でも、慶喜よりも大きく目立っていたのは小松帯刀の方で、演説の時間数も小松が数分間に及んで独壇場だったのに対して慶喜は、「何でも申せ」位でしょうか。すごく大切な状況にも関わらず、あっけなさ過ぎます、これでは、どんだけ大変だったのか、それぞれの思いがどのように結びついた結果なのかを推し量ることなど到底できません。

次にあっけなかったのは坂本龍馬の死でしょう。お約束の寺田屋で、前回は何とか命を拾いましたが今回はだめだったようです。この場面でも、刺客は最後のとどめを刺さずに、ダイイングメッセージを残すだけの余裕を与えています。これまで幕末の主導者だった彼の最期にしてはあまりにもあっさりだったなぁという印象を受けました。坂本の死でも目立ったのは、小松帯刀の叫びだったんじゃないでしょうか。ここまでくると、小松帯刀の物語ではないかと思うくらいです。

少しずつ大久保や西郷たちと小松の考えが違っていく様子を岩倉具視がうまく利用していきそうな、そんなうまい演技を片岡鶴太郎がしています。味があっていいですね。片岡鶴太郎というと、「鶴ちゃんのプッツン5」を思い出してしまうのですが、どうやらもうそんな彼を見ることはできないようです。

最後の天璋院の決心はかっこよかったですね。今後は自分が大奥を守っていくんだということを宣言します。実際にどうなるかはわかりませんが、自信を持って宣言したことは周囲に安心とそっからわき上がるプラスの効果をもたらすので、効果は絶大だったんじゃないでしょうか。大奥の女達の戦いが静かに始まろうとしています。


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篤姫 第43回「嫁の決心」

2008年10月 26日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

きっとクライマックスに向けて最後の準備期間ともいえる歴史の動きがあまり多くない人々の心を描いた話でした。家茂が亡くなって悲しみに沈む和宮は、なかなか家茂が亡くなったことに対して信じられなかったのですが、次第にその現実を受け止め、さらに天璋院の心の強さを改めて理解するように心境が変わっていきます。

このあたりの心境の変化は、なんか急すぎる感じもしますが50回という限られた話の中でまとめるには、仕方がないのかもしれません。

和宮はとうとう落飾し、静寛院と名乗るようになります。この人達には不幸が重なるようで、兄である孝明天皇も同時期に亡くなるのでした。時代はどんどん進んでいくんですね。そんな静寛院は、天璋院のことを母上様と呼ぶようになりましたね。これで、長く敵対していたこの二人も完全に同じ志をもつ人となりました。なんだか人と人が仲良く一つの目標に向かって頑張る姿は素敵だと改めて思います。

そして、今回もう一つ衝撃的だったのは小松帯刀です。お琴さんとは別れると言いながらも、京についてみると子供が生まれていて、しかもその子供をあやすのがうまいときています。お近さんとしてもつらいでしょうね。この頃では当たり前だったのかも知れませんが、今では大問題になりますね。きっと。

次回からはとうとう大久保や西郷たちが倒幕に向かって突進していき、西郷たち倒幕派vs天璋院たちという図式が本格化するでしょう。見たくない面もありますが、しっかりと心して見たいと思います。


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