あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 瀬戸康史


花燃ゆ 第10回「躍動!松下村塾」

2015年3月 08日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

劇団ひとりが前回から露出度を高めていますが、完全に彼の独自のワールドを作り上げていて主役である吉田松陰でさえもかすんでしまう程の活躍ぶり。やはりピン芸人としてはこういう状況もチャンスに変えてしまうだけの存在感をもっているということなのでしょう。表情や動きなどが他の人物とは全く違うほどのキレを持っていて、このまま伊藤博文に関するドラマになってもいいのではないかと一瞬思ってしまうほどです。

物語としては、今回は長州のなかに閉じていて、江戸に出て勉強したいという吉田稔麿に松陰は志を問い詰めます。しかし吉田稔麿はいけば何とかなると思っていたので答えに窮してしまうのですが、自問自答を繰り返し人々の生活のなかにある生の声を通じて日本の活路を見いだしたいという志を持つようになり、それを松陰に伝えます。ところが、松陰はもともと罪人でありそんな門下生を江戸に連れて行くことはできないと椋梨は考えます。この辺りは秩序を考えるとある意味当然の判断と言えると思います。

そのあたりを上手く調整してくれたのが小田村ですが、この時もこれからもちょっと彼の真のおもいがどこにあるのかわからないところがあり、不気味な存在です。今は吉田稔麿のために江戸行きを進言してくれたり、一方で椋梨には上手くいっていたりしながらバランスを取っているのですが、この先どっちに転ぶのか気になるところです。

さて、次回は存在感を失っていた文の恋愛話。盛り上がるのかどうか分かりませんが、物語としては一つの山場を迎える模様なので、どういう風に描かれるのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県光市
 - 伊藤博文生家

山口県萩市
 - 吉田稔麿誕生地

江 -姫たちの戦国- 第2回「父の仇」

2011年1月 16日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

物語は市と三姉妹が伯父である織田信包の居城である伊勢上野城に暮らし、海岸で楽しそうに遊ぶ場面から始まります。波打ち際ではしゃいでいる姿を見ているとなんだかこれは大河ドラマというよりも家族の団らんを感じさせます。このまま何事もなく平穏に過ごすことができれば、家族としては幸せなんだと思いますが、それではドラマとして成り立ちません。

話は信長からの1通の手紙によって大きく動き出します。それは、安土城への招待状でした。早速4人は安土の町へ出かけることにします。さすがに遠くからの安土城は合成映像だなというのが垣間見えてしまうのですが、内装はものすごいお金を掛けたと見えて、豪華絢爛という感じ。セット作りも大変だったでしょうと思っていた矢先に、信長演じる豊川悦司が槍でぐさっと障子を破ったりするではありませんか。貧乏性なのか、そういうところに目がいって余計な心配をしてしまいます。

安土に到着した4人のうち、江以外は完全に今回の題名である「父の仇」という思いで一杯な様子で、信長には冷たく対応します。とくにお市の態度と来たら笑顔すらみせないくらいです。それに対して、浅井長政のことを知らされていない江だけは、信長の存在感たっぷりな感じに圧倒されていき、次第に心惹かれていくのでした。

昔の篤姫の宮崎あおいのときもそうでしたが、若い頃は年相応の演技をすればよくとにかく元気いっぱいなありのままを出せばいいので、非常に好演技のようにみえます。それが次第に年を重ねていき自分の実年齢よりも倍以上になったとき、雰囲気や落ち着きを出していかなければならないので、そこで上野樹里さんがどのように演じていくのかがポイントになるのではないかと思います。

女性が主人公の大河ドラマ、というか田渕久美子さんの脚本がそうなのかもしれませんが、恋愛という要素がドラマの中に入っていて、心ときめく女性というものを醸し出していることから、見ていて非常に丸くみえるのかもしれません。今回特に感じたのは、初が森兄弟に初対面したときに麗しいと顔が終始にやける場面でした。茶々や市にはあまりそういう場面はありませんが、今後どこかででてくるのではないかと思います。

そんな江に対して、信長は自分と似ている部分を感じ取ったのかもしれません。自分が幸せを感じるのであれば己のみを信じること、それをもっている江に自由に生きていって欲しいと優しい言葉をかけます。やはり何かを持っている人は高いレベルでお互いに感じるものがあるのかもしれません。この先、江が信長からどのようなものを学んで成長していくのか楽しみにしたいと思います。

◆江紀行◆
三重県津市
 - 伊勢上野城跡
 - 土塁跡
 - 伊勢湾
 - 安濃津城跡

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