あしたまにあーな

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軍師官兵衛 第48回「天下動乱」

2014年11月 30日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

残すところあと3回になってしまった官兵衛。次の作品は何を期待して良いのか今のところ分からない状況なので、今のうちに大河ドラマの神髄を思いっきり味わっておこうと真剣に物語を楽しむことにします。メインの話は家康が三成の挙兵の知らせを受けて、小山会議を経て討伐に向かうという有名なシーン。この辺りは司馬遼太郎の「関ヶ原」で先入観を持ってしまっているので、福島正則が揺れ動きながら長政の説得によって、家康の思うようなシナリオを描くことになるというもの。

個人的には、上杉景勝側の人物も登場させて欲しかったのですが、そうなると天地人になってしまい、あくまで黒田側の見方をする必要があることからもやむを得なかったのかもしれません。大河ドラマを見続けることによって、同じシーンでも立場が異なることによってどのような思いを持って接しているのか、両方を感じる事ができるのがメリットなのだと思います。両方の立場で物事を見ることができるためには、長く見続けなければならないですし、反対側の立場の人物が大河ドラマむきではなかったとしたら、叶わないのですが。

一方で、如水は九州を平定しようと着々と準備を整え、いつでも立てる状況にまでに軍勢を拡大することに成功します。それも、善助や太兵衛、九郎右衛門といった優秀な部下がいたからに他なりません。最後の官兵衛紀行で彼らの功績をたたえたのも、頷けます。最後に如水は彼らに心から感謝の気持ちを伝え、決意を新たにします。この辺りはすこしうるっときてしまうシーンでした。

さて次回は、とうとう関ヶ原の戦い。キーマンとなる小早川秀秋も長政と内通する様子を見せていることからも分かるように状況は水面下で徐々に変わっていますが、それによって如水の天下への野望がどのようになって行くのか、楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
福岡県北九州市
 - 春日神社

軍師官兵衛 第24回「帰ってきた軍師」

2014年6月 15日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

今回は播磨に残った反信長勢力が次々と破れていく様子をさっくりと描いています。三木城の兵糧攻めは世に知られた残酷な場面だと言うことで、上月城以上のもの凄い様子が映し出されるのかと思っていたのですが、兵士が飢えに苦しんでいる様子は1場面のみで、その後は別所が降伏を受け入れて敗れ去っていくところにあっさりと突入します。これによってほとんど播磨が平定されるという大事なシーンなのですが、このあっさり感がちょっと残念でなりません。

それよりは長い時間を割いてくれたのが、小寺政職でした。御着城での家臣からの裏切りは簡単に描かれているのですが、黒田家に捉えられてからはじっくりと時が進んでいきます。官兵衛は結局のところ小寺政職を切ることなく逃すのですが、この事で元とはいえ殿を切ることなどできないという情に厚い人物であるということを印象づけることができたと思います。さらに、そのことを表だって言うことはなく、ただ切ることができなかったとだけ語っていることもプラス要因でしょう。こうして、官兵衛は播磨の地を平定し安定した時を迎えることになります。

それとは裏腹にちらちたと登場しているのが明智光秀。ことある毎に表情が映し出され、納得がいっていない難しい表情をしていることからも、完全なフラグであるといえます。ここまで露骨な態度を繰り返されると、見ている方としてはちょっとやり過ぎ感を感じてしまうのですが、このフラグが生きてくるのはもう少しだけ後になりそうです。その時を楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
兵庫県姫路市
 - 播磨国総社 射楯兵主(いたてひょうず)神社

軍師官兵衛 第22回「有岡、最後の日」

2014年6月 01日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

長い幽閉生活も今回で終わり。主人公が全く動くことなく、時折外の気配を察しては涙するということでなんとか場を繋いできましたが、それも今回までということでスタッフの方や脚本家の方も苦労された事と思います。お粥をしっかりと食べるだけで、伝染病などの病にかかることもなくよく生き延びることができたなと感心するとともに、それも含めて運命だったのではないかと思わずにはいられません。

牢屋の中で、門番の息子との接触がありいずれこの子が黒田家を支えていくことになるというフラグが今回立つことになります。1人の兵士という戦国の中では小さい存在感しかないのですが、今回はきっちりと台詞もあり最期の死に様もしっかりと視聴者に訴えるという特別待遇であった兵士の子供なので、次回あたりには確実に登場してくるものと思われます。

物語は一向に援軍が来ない村重が直談判にいくために有岡城を抜け出して、それがきっかけとなって信長軍の総攻撃を食らって破れるということになっています。田中哲司さんの演技が素晴らしいからなのかどうかは分かりませんが、自分のなかでは荒木村重という像が必ずしも悪人ではないと思っています。官兵衛に対しても殺すことはせずに生きていて欲しいという思いから直接話をしていたりしますし、妻のだしに対しても理由をしっかりと伝えて城から出ています。そこには裏切ったりよこしまな考えをもった人物とは違った一面があるのではないでしょうか。なので、余計最後の場面で城に戻ることはしないことをしっかりと説明して欲しかったなと残念でなりません。

おそらく次回はその一族に残酷な結末が待っているのだと思いますが、それを村重がどのように感じ振る舞うのかが気になるところです。また、とうとう助け出された官兵衛が、半兵衛なきあとどのように成長した姿を見せていくのか、楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
兵庫県三木市
 - 竹中半兵衛の墓