あしたまにあーな

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花燃ゆ 第42回「世界に賭ける糸」

2015年10月 18日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

群馬県令となった楫取が最初に取り組みべき事案は県の主要な産業である養蚕業について現状を把握することにありました。しかし、関連資料の提出を部下に指示してもなかなか手に入らない始末。様々な状況からどうやら阿久沢権蔵がキーパーソンとして関連事業を取り仕切っており、多くの権限を持った人物であることが判明します。しかもこの阿久沢は、個人でも生糸に関する事業を行っており誰よりも早く生糸相場を横浜などの港町から入手していました。こうなると完全に楫取との一騎打ちになるのだろうと思って、阿久沢を演じる江守徹がどこまで悪人のような雰囲気を出しながら、楫取の抵抗勢力として様々な妨害をするのだろうと楽しみにしていたのですが、現実的にはあっけない終わりでした。

それは、楫取のもとにやって来た星野長太郎と、その弟の新井領一?が生糸を直接取引を世界を相手に行いたいという話がきっかけになります。この二人の志はこれまで楫取や美和、そして寅次郎たちと同じであり、この思いを実現させることは大切であると考え群馬県としても支援する方向になります。しかし当初は阿久沢などの反対が当然のようにあったのですが、楫取が直接阿久沢の店に赴き交渉を重ねたことによって、阿久沢も支援することになるのですが、もう少し抵抗した方が乗り越えた壁の高さを実感することができたのではないでしょうか。

一方、杉家では前回までバリバリ元気だった敏三郎が危篤状態であるとの知らせが。急いで帰った美和ですが、そこで最後の力を振り絞って敏三郎は、自分は世の中の役に立てたのか、という自問。この問はまさに自分も強く思っていることで、もの凄く考えさせられました。思いの外敏三郎に対する愛情を脚本から感じ取ることができた一面でした。

さて、次回は前々から不穏な状況だった萩にいる前原がとうとう士族の不満を一手に引き受け、立ちあがります。これに否応なく巻き込まれる美和たち。どのような状況になっていくのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
群馬県富岡市
 - 富岡製糸場

群馬県桐生市
 - 水沼製糸所跡

花燃ゆ 第41回「いざ、群馬へ」

2015年10月 12日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

メインが萩から群馬へと流れていくまさに分岐点となった今回ですが、長州では前原が士族の不満を一手に集めて反乱を起こそうとしていました。久米次郎たちもそれに加わり大きな流れになりつつあるとき、中央政府から木戸がやって来て、楫取に群馬県令をお願いしたいと申し出ます。養蚕を国の大きな産業にしたいという思いから富岡製糸場を中心とした群馬の重要性が高まっていたところへの楫取の起用です。

当然楫取は開墾事業に村人と一緒に汗を流すと約束していたことからこれを固持するのですが、最終的には村人からも群馬県令になって欲しいという強い要請を受けて、その地位に就くことを決心します。この辺り、大沢たかおは非常に上手い演技だったと思います。出過ぎず引きすぎず、良い感じで有能な人物を演じているようにみえ、これから最後にかけて中心人物になって行くのにふさわしい役者だなと感じました。

群馬に行く際に久米次郎、寿、美和も一緒に行くことになるのですが、久米次郎は前原の集まりに参加していたため、これから引き離そうとした思いもあったのでしょう。また物語のなかで木戸もいっていましたが、楫取自身も前原達が決起した場合には放置しておけないので巻き込まれて最終的には責任を取らされることになっていたことから、この土地から離れることに対して大きな意味があったと考えられます。

そしていよいよ群馬へ入る一行。いきなり県庁が前橋に置かれていましたが、高崎との争い事があったと理解しているのですが、そのような形跡もありません。物語のなかではその状況は伝えることをしないのでしょうか。そのあたりを含めて群馬をどのように盛り上げていくのか楽しみに見たいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
群馬県前橋市
 - 前群馬県令楫取君功徳之碑

花燃ゆ 第34回「薩長同盟!」

2015年8月 23日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

数年前の龍馬伝や篤姫などで、今回とは違った立場の人々から見た薩長同盟について見てきたので、今回は長州の立場からみた薩長同盟が見れれば儲けもので、主に美和に関わりのある人々がどのように考え振る舞っていくのかが主流になっていくだろうと考えていました。実際には、薩長同盟に向かって毛利元徳はやたらと美和の意見を求めている様子に違和感を覚えました。

政治に関して女性にアドバイスを求めるというのは正室である銀姫にするのが流れとしては自然だと思うのですが、そこに意見を求めることなく幾度となく美和に聞きます。しかも毛利元徳だけでなく、高杉も小田村もなぜか美和に意見を聞きたがる様子に、一体彼女は何者なんだろうとさえ思ってしまいます。

ポイントとなる薩長同盟は、やはり微妙な感じでした。最後は西郷と桂が握手をしてナレーションでかぶせて薩長同盟が成立したことを伝えるという非常に簡素なモノだったのが残念でなりません。

そんな中、美和周辺の人物に関して動きがありました。1人はお父さん。物語全般にわたり良い感じで落ち着きを与えてくれていた長塚京三さん演じる杉百合之助。前回の神のような内容でもう出てくることはないと思っていたのですが、今回も登場してくれました。しかし、衰弱は進んでいてとうとう亡くなってしまいます。この世を全うした幸せな人生だったのではないでしょうか。亡くなった人でいうと椋梨藤太も時同じくして捕らえられた者をかばい、全ての責任を背負って亡くなっていきます。この辺りの責任の取り方は立派だと感じました。

さて次回は、高杉たちが幕府軍を迎え撃ちます。その高杉には病の兆しが早くも出ていますが、どこまで持つかが見所でしょう。次回も楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
福岡県太宰府市
 - 延寿王院

京都府京都市
 - 小松帯刀寓居跡(推定)