あしたまにあーな

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龍馬伝 第33回「亀山社中の大仕事」

2010年8月 15日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

今回は商人坂本龍馬の姿を視聴者の目に焼き付ける内容となりました。前回までで西郷吉之助が長州と手を組むことに対してYESと言い、それを受けて今回は長州側の桂小五郎と高杉晋作が呼応して、どうやったら長州に軍艦と銃を行き渡らせるかが内容のポイントとなったのです。

始めの部分で、桂小五郎はものすごい形相で兵士の育成を行なっていたのですが、龍馬からの手紙が来るやいなや、複雑な表情をしながら高杉を呼びます。高杉は銃や軍艦が手に入ることを素直に喜んでいてわかりやすい反応だったのですが、桂は今回最後まではっきりと嬉しいのか、複雑な気持ちなのかはっきりと証すことはありませんでした。きっとこれから起こることを考えると、桂は違うことを考えていたのかもしれません。静かに龍馬宛に15万両を調達することを記した手紙を送ります。

きちんと手紙をもらってからの龍馬の動きはさすがとしかいいようがありませんでした。一度はグラバーに見向きもされなかったのに、それを教訓として2度目は少々強引ながらも再度グラバーのもとを訪ねる粘り強さ。

そして、その場でビジネスの考え方をしっかり理解した上でのグラバーとの交渉は、まはや豪腕商人ともいえるほどのすばらしさです。この時代にあって、今ではあたりまえのような交渉事を誰かに明確に教えてもらうことなく、外国人との間で自然にできてしまう龍馬のポテンシャルは本当に高いのだと思います。それでいて私利私欲が全くないのですから、グラバーでなくてもなぜそのようなことをするのか理解されないのも頷けます。外国人からしてみたら、龍馬の動きは理解することができないのですが、逆にそこに魅力と信頼を寄せたのかもしれません。

そんな龍馬と少しだけ敵対関係にあったのがお元です。お元は幕府の隠密として活動をしていたのですが、そんなお元の目にとまったのが龍馬でした。前回から今回の途中までは完全にお元にとって龍馬は「怪しい人物」以上の何者でもなく、目を付ける相手だったのですが、自分が隠れキリシタンであることを龍馬に見られてしまい口止めをした後から、その気持ちに少しずつ変化が生じることになります。自分は日本から脱出したいと強く願うお元に、龍馬は自分がみんなが笑って過ごせる日本を作ると語ります。最後のお元はなんとなくそんな龍馬に期待を寄せて、龍馬に惹かれる一人の女性となっていたように感じます。

今回、何か物足りないなと思ったら、弥太郎の場面が全くなかったことでしょうか。オープニングで香川照之さんの部分に、「語り(岩崎弥太郎)」と括弧書きだったのを見つけ、出ないのかと思っていたら予想通り。いつも括弧書きで今日だけたまたま気がついただけなのかもしれませんが。弥太郎と弥次郎が登場しないと何となく、消化不良に感じてしまうのは、彼らの存在感がものすごく大きいということの表れでしょう。

次回は、今回大活躍した近藤長次郎がトラブルに巻き込まれることになりそうです。交渉に対してものすごい存在感を発揮し、大活躍した長次郎の行く末が気になるところです。

◆龍馬伝紀行
「大浦慶ゆかりの地」

佐賀県嬉野市
 - 嬉野茶

長崎県長崎市
 - 大浦慶宅跡
 - 清水寺

長崎県高平町
 - 大浦慶の墓

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龍馬伝 第31回「西郷はまだか」

2010年8月 02日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

いよいよ本格的に倒幕に向けた動きが活発化し、その中で龍馬の存在感が大きくなっていくのを肌で感じます。今まで神戸操練所のメンバーと同じような動きをしてきた龍馬ですが、今回から明確にそれらのメンバーとは違った動きをしていくことになります。

もともと、目的が操練所のメンバーとは違ったところにあったということなのでしょう。小曽根乾堂の斡旋によって長崎の亀山というところに新たな活動拠点を得たメンバーは、その名称を「亀山社中」とします。このネーミングも原点が龍馬なのかどうかはさておき、船乗り侍などという名前よりはいけているし、何か凄いことをやりそうな集団のような気もします。

そんなできたてほやほやの亀山社中をメンバーに託して、龍馬は陸奥陽之助と共に太宰府にある三条実美の幽閉場所に向かいます。ここで新たに志を同じくするメンバーである元土佐勤王党の中岡慎太郎と再会することになります。

中岡は武市の志を継いでいるといい、その久しぶりの名前を聞いた龍馬もしばらくの沈黙。この沈黙の意味は、武市の志を思い出し改めてかみしめていた時間なのか、それとも武市というあまりにも久しぶりの名前だったので、思わず忘れていただけなのか、それは分かりませんが、少なくとも龍馬にとっては生涯でも重要な仲間をここで得ることになります。

三条実美の家で活躍したのは、陸奥陽之助でした。いかに坂本龍馬という男が信用できるか、これからやろうとしていることがいかに重要かを三条実美に語り、ついには実行指示がでて桂小五郎への推薦状まで書いてくれる大手柄でした。

これを持っていざ長州へ行くのですが、やはり桂小五郎はなかなか動いてくれません。友人である龍馬の心からの訴えに応じた桂はようやく、薩摩と手を組むことを了承し、下関で西郷吉之助と会談する準備を進めます。

その頃、中岡は薩摩で西郷の返事と下関まで連れてくる係でしたが、結論からすると、下関に向かう船内で幕府の隠密に遭遇し、あえなく下関ではなく京へ向かうことになります。その事実がわからない中岡は、西郷がなぜそのようなことをしたのか分からずに、ただ無念の心をもって桂たちの元へ帰ってきます。事情をしっかりと確認していて、それを桂たちに伝えていればもっとはやくこの2藩は手を組んでいたにも関わらず、時代はそう簡単に2藩の手を組むことによしとしなかったのでしょう。

そして、毎回の恒例である弥太郎のシーンはたったの3分程度。材木の商売と喜勢の妊娠で浮かれていた弥太郎のもとを訪れたのは後藤象二郎。なんかイヤな雰囲気を持っていた弥太郎ですが、断れるはずもありません。

後藤からの依頼は、樟脳の海外貿易を藩としてやりたいので、その原料となるクスノキが土佐に何本あるのか調査せよという無茶苦茶な依頼でした。ぼこぼこにあいながら断れるはずもなく、また厳しい仕事をすることになります。おそらくこれも弥太郎を成長させるための試練ですし、ステップアップする経験になるとは思いますが、この時にはそんなプラス思考はなかったでしょう。今回の場面はあまりにも短すぎて弥次郎さんの登場がなかったのが残念です。

すっかり冷えこんでしまった薩長の間がどうなるのか、京で何が起こるのか、次回予告というものはいつもいいところで終わります。次回が気になって仕方ありません。

◆龍馬伝紀行◆
長崎県長崎市
 - 亀山社中の跡(亀山社中記念館)
 - 若宮稲荷神社
 - 坂本龍馬像(風頭公園)

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龍馬伝 第30回「龍馬の秘策」

2010年7月 25日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

第3部に入ってもストーリーづくりは変えないようで、龍馬の話+弥太郎の話という構成でできているようです。2部と違うのは武市さんが出てこなくなったということくらいでしょうか。

まずは、弥太郎場面について。弥太郎はこの頃幸せの真っ只中にあって材木とかもすごく売れていて、高知城下に引っ越しができるくらいにまでなります。弥太郎の姿は相変わらず泥臭い感じがするのですが、家庭の中も温かく奥さんや娘もかわいく弥太郎を迎えてくれます。しかし、こんな幸せの場面だけを見せるはずがない、龍馬伝のスタッフ。引っ越した新居で弟も姿を見せ始める頃から、いつものバラエティーシーンが始まります。弟の登場と共に音楽がいつものちゃらけたものに変わり、弥太郎が「ただ、弟もおるがな・・・」と急速に落ち込んでいきます。弟の後は、母上、そして強烈な父上とつながっていきます。その父上との漫才が繰り広げられた後、弥次郎の屁で場面が終了します。三菱財閥の創始者なのにこんな冷遇でいいのでしょうか・・・

そして龍馬自身の話につながっていきます。龍馬は前回いざこざを起こした長州藩の高杉晋作に会うことになり、そこで長州藩の志の強さと高さを感じることになります。長州の藩士は、密かに外国に留学したり偵察したりして、敵を知ろうと行動を起こしていたのです。その結果としてやはり外国を打ち払うという攘夷論を掲げる理由が自分には分かりません。外国の文明が日本より発展していて、清の国の人たちがイギリスなどに利用されている状況を知っていても、外国を打ち払うことができると考えたのでしょうか。ここまで行動できている先進的な考えがあるのであれば、外国と協力して日本の国力を発展させようという龍馬のような考え方になってもいいようなものなのに。

それは今になって始めて考えることなのかもしれませんが、そんな長州は幕府から征伐対象となっていました。長州を征伐して幕府の配下になってしまえば薩摩としては自分たちが下関を行き来するのに制約が掛かってしまい、かつ自分たちも標的にされたときに勝ち目がないと危惧していた西郷に対して、龍馬は長州と手を組めば幕府に勝てると話します。

この機転、行動力は本当にすごいと思います。その前日までカステラの作成で失敗していた集団とはとても思えないほどの発言はどこから思いついたものなのでしょうか。どのように考えた結果の行動だったのか、それをドラマの中でもう少し詳しく教えて欲しかったです。高杉と以前話をした場所で早朝に考え事をしただけの描写で、この結論を展開するのはあまりにも無謀です。

今回のシーンで最も印象的だったのは、脱藩浪士みんなで作ったカステラを試食したときの様子でしょう。ここでの長次郎はもはや「水曜どうでしょう」の大泉洋になっていました。大浦慶にとって食べられそうになりながらも5両を借りてカステラを作ったのですが、残念ながら失敗。その後の龍馬の一言がツボにはまります。

「長次郎、これはいかんぜよ・・・」

完全にバラエティ番組にあった一瞬でした。試行錯誤しながらも、食い扶持をつないでいくことができるのか、薩長の仲を取り持つことで自分たちはどのように活躍することができるのか、龍馬という一個人の活躍だけでなく、操練所のメンバーたちがどう活躍できるかを注視していきたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
長崎県長崎市
 - 旧グラバー邸

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