あしたまにあーな

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軍師官兵衛 第41回「男たちの覚悟」

2014年10月 13日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回までで天下統一を果たした秀吉ですが、次の野望は大陸への進出というとてつもないスケールの戦を考え始めます。周囲が困惑しながらも必死に諫めようと努力するのですが、そのほとんどが徒労に終わってしまい、最後に残ったのが官兵衛と利休でした。

官兵衛が秀吉に意見を申し上げようとセッティングされた茶室で官兵衛が「耳が痛い話を・・・」と始めようとすると、それを遮るようにして利休が説得を開始します。この辺りは官兵衛への配慮が十分になされた結果なのでしょう。国を疲弊させるだけだと厳しく話をする利休ですが、結果的に秀吉の反感をかってしまいます。そればかりか、ちょうどいいタイミングで三成が利休に関する情報をインプットすると、秀吉はもう完全に利休許さないぞパターン。結果として利休は切腹を命じられることになります。

それにしても利休は黄金の茶室でもてなすなど、秀吉に対して一定の配慮をしていたのですが、茶碗に関してはものを申さないといけないという表れからか、曰く付きのものを提示し秀吉を怒らせてしまうという状況。相手を説得するのであれば、ある程度この辺りは相手に合わせた方が良かったのになと感じてしまいます。しかしそれも利休の芯の強さからくるものなのかもしれません。

これで秀吉に意見を言える人が官兵衛だけになってしまうのですが、官兵衛も秀吉が意固地になってしまうとどうしようもありません。次回からは大陸への出兵が始まり、ドロドロした状況になりそうです。官兵衛がどのように三成や秀吉と対峙していくのか楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
京都府大山崎町/京都市
 - 千利休屋敷跡(晴明神社)

軍師官兵衛 第31回「天下人への道」

2014年8月 03日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回恐ろしいほど速いスピードで明智光秀を破ってしまった秀吉。この物語はあくまで官兵衛を主人公とするものなので、秀吉の周りの出来事はある程度割愛するのは仕方ないことなのかもしれません。そういう意味で今回の賤ヶ岳の戦いでは、官兵衛は軍師らしく兵の進め方を必死に考えるというシーンで登場しますが、走行している間に戦も終わってしまいます。

残れたのは、市の娘たち。この辺りは江で見ていたシーンと重なるのですが、少なくとも宮沢りえよりも今回の茶々の方がリアリティがあるような気がしたのは自分だけでしょうか。ナレーションで茶々の存在が今後の官兵衛と秀吉を大きく動かしていくことになるのです、とあったので、これからどんどん露出してくるのではないかと思います。多くのシーンで江の場面と重なるところがありましたが、ちょい役で市を演じていたのが内田恭子でした。ひさしぶりの登場に驚きを覚えますが、やはり現代物の方が似合いますね・・

そういう意味では今回官兵衛らしい演出と感じたのが千宗易を介して再会した荒木村重(道糞)とのやりとりでしょう。史実通りなのかはおいておくとして、かつて語っていた信長との戦いに勝ったとしながらも、どこか虚無感に襲われてしまいます。そんな道糞を放っておくことができない官兵衛。話をするにつれて、彼を通じて今後秀吉が天下人として魔物にとりつかれていく様子を描いていくのではないかと思います。この描き方はなかなか素晴らしいと感じました。これで官兵衛の内面を村重という遺恨を残した相手を通じて見ることができるという流れなのでしょう。

さて、次回は天下により近づいた秀吉が徐々に官兵衛とすれ違いが起き始める様子が分かりそうです。かっこよかった小早川隆景が登場してくれることを望みつつ、次回を楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
滋賀県長浜市
 - 賤ヶ岳(しずがたけ)

福井県福井市
 - 北の庄城址公園