あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > 伊勢谷友介


龍馬伝 第34回「侍、長次郎」

2010年8月 22日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

自分のやった行為が所属しているメンバーに迷惑の掛かることであった場合、自分の身をもって積みを滅ぼす必要がある。それが江戸時代では当たり前の考え方でした。まるで現代では考えられないようなこういう考え方ですが、どんなにその人が所属に対して貢献していても、1回でも失敗したときには死を持って責任をとることが求められるのです。

確かに、長次郎が行なおうとした密航は犯罪ですし、その当時にあって厳罰であることは確かですが、世界を見て学びたいという気持ちに応えることができなかった、これも今では考えられない時代のせいだということなので、残念でなりません。長次郎が今の時代に生きていれば、きっと大成功をおさめ世の中のために数多くの功績を残すことになったことでしょう。

そんな長次郎は、もともと饅頭屋さんであり日本のためという気持ちから武士になり、亀山社中に行き着きます。しかし、薩長同盟の礎になる桜島丸と拳銃の受け渡し事業を成功させたときに、亀山社中の事業を強固にしようとして判断したことが、社中の中で受け入れられません。そのいざこざの中で社中のメンバーは言ってはならないことを言ってしまいます。人間の心の奥底で眠っている人に対する偏見や差別。それを表面化させてしまうと、もはや人間関係はもとには戻らないのです。

長次郎の死後、社中の人々は悔やんでいましたが、それはもともと彼らの口から出た災いであり、その後悔を一生背負って生きていかなければならないのです。それほど重いことであり、長次郎が「この仲間とはやっていけない」と思わせるに十分な理由でした。

これで、大泉洋さんを見ることができなくなるのはなんだか残念ではありますが、予想以上に長く登場したので、この活躍を記憶の片隅に焼き付けて長次郎の思いがどのように実現されていくのか確認したいと思います。

今回のちょい役として登場したのはテリー伊藤でした。写真屋さんとして登場したのですが、始めの1回だけかなと思っていたら最後の方にも登場し、アップまで映るのですから驚きです。また次回も写真屋として、いや違う役でも登場する可能性がある人なので、しっかりと注視しておく必要がありそうです。

そして最後に、必ず触れておかなければならないのは弥太郎でしょう。完全に後藤象二郎の使いとして指図を受けているのですが、香川照之さんの必要以上の怯える演技とリアクションが完全にコメディーを見ているようで、ここだけ物語が違う時間軸で流れているようです。前回までのクスノキ調査は前回の登場がなくなるほど大変なのに、物語にクロスすることもなかったのですが、今回の指令は西郷を見張るという物語との関連性ばっちりです。いずれ龍馬とのからみも出てくると思うので、それを楽しみにしたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
長崎県長崎市
近藤長次郎ゆかりの地
 - 小曽根邸跡
 - 近藤長次郎の墓(晧台寺)

NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1 NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1
(2010/01/27)
TVサントラ

商品詳細を見る

NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック 龍馬伝 Vol.2 NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック 龍馬伝 Vol.2
(2010/05/26)
佐藤直紀

商品詳細を見る

NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.3 NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.3
(2010/09/08)
佐藤直紀

商品詳細を見る

龍馬伝 第33回「亀山社中の大仕事」

2010年8月 15日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

今回は商人坂本龍馬の姿を視聴者の目に焼き付ける内容となりました。前回までで西郷吉之助が長州と手を組むことに対してYESと言い、それを受けて今回は長州側の桂小五郎と高杉晋作が呼応して、どうやったら長州に軍艦と銃を行き渡らせるかが内容のポイントとなったのです。

始めの部分で、桂小五郎はものすごい形相で兵士の育成を行なっていたのですが、龍馬からの手紙が来るやいなや、複雑な表情をしながら高杉を呼びます。高杉は銃や軍艦が手に入ることを素直に喜んでいてわかりやすい反応だったのですが、桂は今回最後まではっきりと嬉しいのか、複雑な気持ちなのかはっきりと証すことはありませんでした。きっとこれから起こることを考えると、桂は違うことを考えていたのかもしれません。静かに龍馬宛に15万両を調達することを記した手紙を送ります。

きちんと手紙をもらってからの龍馬の動きはさすがとしかいいようがありませんでした。一度はグラバーに見向きもされなかったのに、それを教訓として2度目は少々強引ながらも再度グラバーのもとを訪ねる粘り強さ。

そして、その場でビジネスの考え方をしっかり理解した上でのグラバーとの交渉は、まはや豪腕商人ともいえるほどのすばらしさです。この時代にあって、今ではあたりまえのような交渉事を誰かに明確に教えてもらうことなく、外国人との間で自然にできてしまう龍馬のポテンシャルは本当に高いのだと思います。それでいて私利私欲が全くないのですから、グラバーでなくてもなぜそのようなことをするのか理解されないのも頷けます。外国人からしてみたら、龍馬の動きは理解することができないのですが、逆にそこに魅力と信頼を寄せたのかもしれません。

そんな龍馬と少しだけ敵対関係にあったのがお元です。お元は幕府の隠密として活動をしていたのですが、そんなお元の目にとまったのが龍馬でした。前回から今回の途中までは完全にお元にとって龍馬は「怪しい人物」以上の何者でもなく、目を付ける相手だったのですが、自分が隠れキリシタンであることを龍馬に見られてしまい口止めをした後から、その気持ちに少しずつ変化が生じることになります。自分は日本から脱出したいと強く願うお元に、龍馬は自分がみんなが笑って過ごせる日本を作ると語ります。最後のお元はなんとなくそんな龍馬に期待を寄せて、龍馬に惹かれる一人の女性となっていたように感じます。

今回、何か物足りないなと思ったら、弥太郎の場面が全くなかったことでしょうか。オープニングで香川照之さんの部分に、「語り(岩崎弥太郎)」と括弧書きだったのを見つけ、出ないのかと思っていたら予想通り。いつも括弧書きで今日だけたまたま気がついただけなのかもしれませんが。弥太郎と弥次郎が登場しないと何となく、消化不良に感じてしまうのは、彼らの存在感がものすごく大きいということの表れでしょう。

次回は、今回大活躍した近藤長次郎がトラブルに巻き込まれることになりそうです。交渉に対してものすごい存在感を発揮し、大活躍した長次郎の行く末が気になるところです。

◆龍馬伝紀行
「大浦慶ゆかりの地」

佐賀県嬉野市
 - 嬉野茶

長崎県長崎市
 - 大浦慶宅跡
 - 清水寺

長崎県高平町
 - 大浦慶の墓

龍馬伝 家紋入りストラップ

龍馬伝 家紋入りストラップ

価格:5,250円(税込、送料別)

「龍馬の水ぜよ」500ml×24本

「龍馬の水ぜよ」500ml×24本

価格:2,980円(税込、送料別)

龍馬伝 第32回「狙われた龍馬」

2010年8月 09日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 2 Comments →

今回の題名をみて、早くも修羅場が龍馬にやってきたのかと思ったのですが、結果的にはさくっとかわして大事にならずに済んだのでした。おそらくこれからもっともっと狙われることが多くなっていくと思いますが、裏を返せば社会的に見て龍馬という存在が大きな影響を及ぼしていることを示しているのでしょう。

物語は前回の続きで薩長が同盟を組む場所となるはずだった下関を西郷がスルーしてしまったことから始まります。当然長州のみなさんは激怒。自分たちが裏切られたと思ってしまいます。それをなんとか修復しようとして殺伐とした京の都へ向かう龍馬たち。

この時に多くの人が裏切られたと思ってしまい対決姿勢になってしまうところを、龍馬は粘り強く交渉することを選んだのですが、きっと彼の中には西郷が考えていた理由が分かっていたのだと思います。事実、中岡に対して後に京で「西郷さんは、きっと何か理由があったに違いない」と話をしています。

このように、交渉毎はつねに相手を信じてあげる必要はあり、それでこそ相手も自分を信じてくれるようになることが分かります。いま龍馬がやろうとしていることは、何の証明もなく単なる口約束を伝授しているに過ぎません。それでも、周囲のキーパーソンたちは、その激動の時代にあって口約束だけを信じて、大きな決定をしていくのですから、龍馬という脱藩浪士という身分を持たない人がいかに魅力的な交渉人であったかをうかがい知ることができます。

そんな龍馬を狙った人物は近藤勇でした。前の晩に散々けしかけていただけに、このままでは終わらないだろうなとは思っていましたが、その通りで次の日に寝ている龍馬に斬りかかります。眠っていてもその反射神経はさすがのもの。隣にいたのが千葉道場からやってきていた重太郎というのも幸いし、近藤勇は去っていきます。

今回のポイントはそんな狙われた場面というよりも、京の薩摩藩邸にて西郷から、長州と仲直りするために武器と軍艦の手土産をもって同盟をする密約をGETしたところでしょう。手土産という軽い気分と軍艦や武器という重い内容のミスマッチがなんとも面白い場面です。これで、着実に長州と薩摩が後戻りができない歴史の流れに飲まれていくことになるのです。

そして最後にどうしても言及しておかなければならないのが弥太郎でしょう。今回もわずか数分の出来事でしたが、前回後藤象二郎から言われたクスノキの数を計算中だったのですが、サルとのにらめっこは新しい相手でした。龍馬もいないので弥太郎の相手はサルになってしまったようです。それにしても喜勢さんの心の中での計算はすごいですね。きと弥太郎を押し上げたのも彼女あってのことだったのでしょう。

次回は、亀山社中の大仕事の場面。どのように薩長同盟を成功に導くのか楽しみにしたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
高知県室戸市
 - 中岡慎太郎像

高知県北川村
 - 中岡慎太郎生家
 - 松林寺跡
 - 向学の道
 - 中岡慎太郎顕彰碑

【外付け特典付き】NHK大河ドラマ 龍馬伝 完全版 DVD BOX―1(season1)[DVD] 【外付け特典付き】NHK大河ドラマ 龍馬伝 完全版 DVD BOX―1(season1)[DVD]
(2010/09/22)
福山雅治香川照之

商品詳細を見る