あしたまにあーな

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江 -姫たちの戦国- 第4回「本能寺へ」

2011年1月 30日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

物語は、お市と3姉妹のお香体験教室から始まります。まだ話全体の作りについて理解できていないので単純に3姉妹がじゃれ合っているようにしか見えず、ただただ微笑ましい姿だと思ってみていました。しかし、今日の話の流れを考えながら見ていったときに、このオープニングシーンにはものすごく今日の出来事の重要な要素をしっかりと自分たちに伝えていたのではないかと思うようになりました。

茶々や初は浅井長政の愛用のお香を自分にとって一番の香りであると感じるのですが、江にとってどれが自分にとって一番の香りなのか分かりません。クシャミのシーンは余計ですが、悩んだ江に答えを与えたのが信長でした。信長が与えた貴重なお香こそ江にとって一番の自分の香りとなったのです。これは今後も何らかの羅針盤になって行きそうなメッセージが込められていると感じました。

そんな中で、今回の題名にもある本能寺を舞台とした悲劇の主人公である明智光秀にとっては段々厳しい状況になりつつありました。この重要な役どころに市村正親さんを配置したのは正解だと思います。難しい感情の表現を舞台俳優らしく素晴らしい表現力で演じているので、真っ直ぐに光秀の無念を感じることができます。ちなみに市村正親さんの妻は篠原涼子なんですよね。

明智光秀に信長は馬揃えなどの重要な仕事を与えるのですが、お互いのコミュニケーションがうまく取れていなかったように感じます。思ったことをどんどん言うことで信頼を寄せる人もいれば、自分がへりくだることによって逆に相手に不快感を与えるしまう人がいる。なんだか難しい世界です。馬揃えとは今の言葉で言うとまさに軍事パレード。それを見事に成功させた光秀だったのですが、その後の処遇はなぜか冷たいものになっているのは、相性が悪かったとしか言いようがなかったのでしょう。反発心が高まっていく様子は見ているこっちまで緊張してきます。次回の爆発に向けて、ドキドキしてきます。

そんな信長は、武田などこれまでの宿敵をどんどん打ち破っていきます。今回のドラマの主題ではないので、10秒くらいで武田勝頼は打ち破られてしまいますが、凄い大きな事だったと思います。信長の本心を知ることができるのは江との絡みだけだったのですが、今回はお市との兄妹での絡みで知ることができます。それは、天下太平のために自分一人ですべてを背負い込んでいるということ。自分がどう思われようと、自分の力を恐れる気持ちをうまく使って天下をおさめていこうという信長の真意を知ったお市は、信長と共に生きることを選択します。

それまで、神宣言していた信長に反発していた江も、心から謝りたいと180度方向転回します。謝りに再度信長の元へ向かうことができるのか、そして有名な本能寺の変から江が何を感じ取っていくのか、次回は出だしのキーポイントとなりそうです。

◆江紀行◆
京都府京都市
 - 総見寺
奈良県奈良市
 - 東大寺

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江 -姫たちの戦国- 第3回「信長の秘密」

2011年1月 23日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

今回の大河ドラマの見方を昨年までの龍馬伝や戦国時代の男たちの戦いという、毎回が激動の内容が含まれているという考え方から変えた方がいいと感じました。今回は、特に大きな歴史上の動きも少なく、あるといえば今後謀反を企てる明智光秀への冷たい仕打ちによって、明智の無念の思いを募らせるくらいでしょうか。

それよりも大きいのは、江という一人の人物の目を通してみる世界というものは、歴史の上では決してみることができなかったような人の本当の思いを映し出してくれるということ。今回でいえば、信長はもちろんのこと、千宗易やおねについてもどう感じているのかを知ることができました。

次第に信長に惹かれていく江は、千宗易も言うようにとにかく傲慢という言葉に尽きるでしょう。一歩間違えばすごくうざいと感じられてしまうそうな振る舞いなのえdすが、それをそう感じさせないのは江自身のパーソナリティなんでしょう。自分が知りたいと思ったものはどうにかして知りたいと思う姿に、信長は心を許したのでしょう。

それを裏付けるのは、竹生島で信長の話にありました。家康の嫡男である信康と築山殿の事件について信長は、どうにかして守りたいものがある、どうにかしたいことがあるときには、それを解決しようと何とかする人に価値があるといいます。そういう意味で、秀吉にはそれができる人間であると信用し、逆に信長の命を受け入れた家康も信用するといいます。江は、秀吉に近い信用のされ方といえるのではないでしょうか。江はどうしても信長に聞いてほしいと思ったことを安土の城まで出かけていって聞く姿に行動力と人間としての大きさをどぶながも感じたのだと思います。

心を許しあった信長と江は、今回はじめてともいえる笑顔があふれる微笑ましい内容となりました。

それにしても江が信長の紹介で出会った人は今回どんどん増えていき、千宗易、おね、ルイス・フロイスなど多岐にわたります。ルイス・フロイスについては、1992年に大河ドラマ「信長 KING OF ZIPANGU」で緒形直人が信長役として登場した時を思い出しました。この大河ドラマはフロイスの視点から見た信長像を描いており、その新鮮さだけでなく、菊池桃子・仲村トオル・的場浩司・中山美穂といった大物役者が揃ったのも記憶に新しいところです。

次回からは、また歴史の表舞台も騒がしくなりそうなので、今のうちに江という人物をしっかりと把握しておきたいと思います。

◆江紀行◆
滋賀県長浜市
 竹生島
 宝厳寺
 竹生島神社

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江 -姫たちの戦国- 第2回「父の仇」

2011年1月 16日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

物語は市と三姉妹が伯父である織田信包の居城である伊勢上野城に暮らし、海岸で楽しそうに遊ぶ場面から始まります。波打ち際ではしゃいでいる姿を見ているとなんだかこれは大河ドラマというよりも家族の団らんを感じさせます。このまま何事もなく平穏に過ごすことができれば、家族としては幸せなんだと思いますが、それではドラマとして成り立ちません。

話は信長からの1通の手紙によって大きく動き出します。それは、安土城への招待状でした。早速4人は安土の町へ出かけることにします。さすがに遠くからの安土城は合成映像だなというのが垣間見えてしまうのですが、内装はものすごいお金を掛けたと見えて、豪華絢爛という感じ。セット作りも大変だったでしょうと思っていた矢先に、信長演じる豊川悦司が槍でぐさっと障子を破ったりするではありませんか。貧乏性なのか、そういうところに目がいって余計な心配をしてしまいます。

安土に到着した4人のうち、江以外は完全に今回の題名である「父の仇」という思いで一杯な様子で、信長には冷たく対応します。とくにお市の態度と来たら笑顔すらみせないくらいです。それに対して、浅井長政のことを知らされていない江だけは、信長の存在感たっぷりな感じに圧倒されていき、次第に心惹かれていくのでした。

昔の篤姫の宮崎あおいのときもそうでしたが、若い頃は年相応の演技をすればよくとにかく元気いっぱいなありのままを出せばいいので、非常に好演技のようにみえます。それが次第に年を重ねていき自分の実年齢よりも倍以上になったとき、雰囲気や落ち着きを出していかなければならないので、そこで上野樹里さんがどのように演じていくのかがポイントになるのではないかと思います。

女性が主人公の大河ドラマ、というか田渕久美子さんの脚本がそうなのかもしれませんが、恋愛という要素がドラマの中に入っていて、心ときめく女性というものを醸し出していることから、見ていて非常に丸くみえるのかもしれません。今回特に感じたのは、初が森兄弟に初対面したときに麗しいと顔が終始にやける場面でした。茶々や市にはあまりそういう場面はありませんが、今後どこかででてくるのではないかと思います。

そんな江に対して、信長は自分と似ている部分を感じ取ったのかもしれません。自分が幸せを感じるのであれば己のみを信じること、それをもっている江に自由に生きていって欲しいと優しい言葉をかけます。やはり何かを持っている人は高いレベルでお互いに感じるものがあるのかもしれません。この先、江が信長からどのようなものを学んで成長していくのか楽しみにしたいと思います。

◆江紀行◆
三重県津市
 - 伊勢上野城跡
 - 土塁跡
 - 伊勢湾
 - 安濃津城跡

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